ピーポくんSlashdot.jpでもネタになっていましたが、今日の毎日新聞朝刊に載っていた記事

携帯電話大手のKDDI(au)のインターネットサービスや電子メールが送受信しにくくなる通信障害が今月19日夜に発生、その際、全国的に110番通報が殺到していたことが21日、分かった。メールを送信すると、携帯電話に「送信できませんでした(110)」とエラー画面が表示されたため、エラーを示すコード「110」を問い合わせ番号と勘違いしたとみられる。

というものがありました。

このニュースで感じる疑問は3つ、

  • なぜちょっとメールが送れないくらいでいちいち問い合わせようとするのか
  • なぜこの”110″という番号にかけてみようと思ったのか
  • ひょっとして110番が警察への緊急通報の番号だということを知らないのか

ということです。

まず、電子メールなんていうものは2,3日遅れて届いて当たり前、という時代を知っている人は今のメールのユーザ数からすると本当にごくわずかなのかもしれませんが、もともとそんなに確実な通信手段ではなかったはずなので、私にしてみれば何でそんなに焦る必要があるのか、というようなところです。しかも、auからのお知らせによれば障害があったのはわずか2時間足らずのことです。通信システムの障害など日常茶飯事とまではいわないものの度々報じられていることなので、朝まで待ってみるというようなことはできなかったのか、問い合わせてみれば解決するとでも思ったのか、まあ仕組みを理解していない人にはわからないのかもしれませんが、私にはまず謎です。

次に、「送信できませんでした(110)」というメッセージを見て、問い合わせ先の電話番号と思ったのか、あるいは留守番電話センターのような自動応答システムだと思ったのかもわかりませんが、どうしてこの”110″という番号にかけてみる気になったのか、です。確かにこの手のメッセージを初めて見た人にとっては「(110)」というのは唐突な感じがするかもしれません。しかしだからといってなぜこの番号が電話番号だと思ったのか、ここへ電話すれば解決すると思ったのか、電話しろと言われているように感じたのか…これもまた謎です。

そして、ここでこの番号を押してみるまで、これが「110番」であるということに気付かなかったのか、たとえば「1-10」となっていたのならまだしもズバリ「110」とあってもわからないというのは、あるいはひょっとして「110番って何?」というような状態のユーザもいるのではないかと心配になります。「110番」と言えば誰もが知っているはずの(と私が思っていた)警察への緊急通報番号であり、あらゆる状況において最優先で接続することが可能になっています。公衆電話などでも専用のボタンを押すことで110番と119番にはコインなどがなくても接続することができましたし、携帯電話でもいわゆる「繋がりにくい状態」の時でもこれらの緊急番号には接続することができるようになっています。私にしてみればこれを知らないなんて「まさか」というものですが、昨今の日本の低年齢層の危機的状況からすれば無理からぬことかもしれないと思うようになってきました。

今回の件を受けてauではエラーコードを再検討するということですが、とりあえず”1″と”0″で始まる番号を避けておけばいいのでしょうか…思わぬところに落とし穴があるものです。

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