ビートウォッシュ我が家も結婚10年目ともなると結婚するときに買った色々な家電製品が壊れてくるもので、先日の掃除機に続き不調だった洗濯機を買い換える羽目になってしまいました。これまでは全自動洗濯機と、独立した乾燥機を使用していたのですが、洗濯機はポンプが壊れて風呂水を吸い上げることができない、モーターと洗濯槽の間のベルトが滑っているらしく脱水時にエラーとなる場合が多い、全自動のコースの途中で前のステップに戻ってしまいいつまで経っても選択が終わらない場合がある、乾燥機は扉を閉めたことが認識できないらしく乾燥がスタートしない、というどちらも散々な状態で満足に使うことができなくなっていたので、最近増えてきた洗濯乾燥機を購入するつもりで電気店に行ってみました。白物家電の設計寿命もおそらく5~6年程度のもので、あとは実力で動いているだけでしょうから仕方ありませんね。

流行りのドラム式のものはもともと晴天率が低く水道事情のあまり良くない欧米で普及したものですが、節水と乾燥を重視した製品なので水が豊富で衣類を屋外に干す習慣のある日本向きの製品ではありませんし、所要時間が長く、第一高価なので最初から眼中にありませんでした。また、従来からの縦型水槽の製品でもヒーター付きの乾燥機を備えたモデルも各メーカーにあるのですが、やはりどれも高価で、乾燥機の使用頻度から考えるともったいない、ということで送風のみの簡易乾燥機能を備えたモデルの中から選ぶことにしました。

色々調べてみると、洗濯機はモーターが命ということで評判がいいのはモーターに強い総合電機メーカー3社の製品のようでした。その中では、洗浄力と節水なら日立、静粛性で東芝、デザインと価格は三菱、というように選べばよいようです。我が家の場合は構造的に静粛性はあまり必要としないので、これから泥汚れの増えそうな子供たちのことを考えて、日立のBW-8GVというモデルを選択しました。

ということで、週末に購入して今日配達されてきたのですが、洗濯機の上にあった乾燥機がなくなって上に空間ができたので洗濯機を置いている洗面所兼脱衣場がかなりスッキリ広々としたのが非常に嬉しいところです。もちろんその分乾燥はできないわけですが、スタートできない乾燥機ならあっても意味がありませんでした。

この洗濯機の売りは「ビートウォッシュ」と名付けられた、特殊な形状のパルセータ(回転翼)による「押して、たたいて、もみ洗う」という手洗い効果なのですが、これまで使っていた一般的な洗濯機とはずいぶん違う洗い方をしていました。様々なモードでモーターを回転させて衣類を洗うその様子があまりに面白いので、私はついつい30分あまりも洗濯機を覗き込んで見続けてしまいましたが、たかが洗濯機と思っていたものが実に多彩な動作をするもので感心してしまいます。

また、この製品は洗濯槽およびパルセータとモーターが直接接続されているダイレクトドライブ方式となっており、強力な回転と静粛性を両立したものとなっています。特に回転し始めるときのうなり音は全く聞こえないレベルにまでなっており、また1000rpmという高速脱水時でも10年前の洗濯機と比べるとかなり静かです。東芝の洗濯機はこれよりも静かなのだとするとどれほどのものかと気になってしまいますが…

ということで、10年の間に技術は確実に進歩しているのだということを実感する製品でした。ただ、簡易乾燥機能については搬入時に「これはないものだと思ってください」というようなことを言われたそうで、今頃オイオイというようなものですが…まあそれがなくともかなり満足度は高いです。洗濯機なんてどんな安物でも洗えればいいじゃないか、というのももっともな気がしないではありませんが、いつかその洗浄力を実感するときが来るかもしれません。また10年ほどの長い付き合いの間、ほぼ毎日使う製品なので悔いのないものを選びたいものです。

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