昨日は寝込んでいた間に貯まった未読記事を消化しようとGoogle Readerに向かっていたのですが、水曜日からの4日間に貯まった記事は並大抵のものではなく、最後の方はかなり嫌になりながらもほとんど休まず延々たぐり続け、すべて終わったのは何と6時間後のことでした。ほとんどの記事が斜め読みもいいところで全然頭には残っていないのですが、その中で最も私の気を惹いたのはYahoo! Widgets 4のリリースというニュースでした。ちょっと前からYahoo! Widgetsのサイトではカウントダウンが行われていたのでリリースされることはわかっていたのですが、そんなことは寝込んでいる間にすっかり忘れてしまっていました。
Mac OS 10.4にはDashboardが、Windows VistaにもSidebar Gadgetが搭載され、またGoogle DesktopにもGadgetがあり、さらにウェブブラウザのOperaにまでOpera Widgetsというものがあるというようなことで、デスクトップアクセサリのプラットフォームは今やどれを選ぶべきか迷ってしまうような状況ですが、その草分け的存在なのはやはりKonfabulatorを祖とするYahoo! Widgetsではないでしょうか。
Yahoo! Widgetsはこれら他のライバルに対して、WindowsとMacとのクロスプラットフォームであり、そのWidgetsも共通のものを動作させることができる、という利点があります。また、以前のバージョンとの互換性が維持されているので、これまでに蓄積されたWidgetsをほぼ問題なく使い続けることもできます。もともとMac由来のソフトウェアであるためかWidgetsのデザインも洗練されたものが多く、気に入ったWidgetを使い続けられるというのは嬉しいことではないでしょうか。
今回のメジャーリリースでは一体何が変わったのかというと、New in Yahoo! Widgets 4によれば、
- 動作が高速になった
- Widgetsを収めるDockが追加された
- Widgets Galleryを閲覧・検索できるGallery Widgetと、Flickrと連携したFlickr Widgetという新しいYahoo!謹製Widgetが追加された
というような点のようです。高速化というのは実際に使ってみても私のPCではあまり実感できるほどのものではありませんが、新しいDockは今一つ不可解なところはあるもののなかなか使いやすいのではないかと思います。Flickrとの連携はFlickrもYahoo!傘下に収まったことですし、一刻も早くYahoo!がやりたかったことかもしれません。
また、Widgetsの開発者の側から見るとDock対応のAPIが追加されているだけでなく、CanvasオブジェクトやSQLiteのサポートなどが追加されており、これまで以上に高度なアプリケーションを構築することができそうです。私もまた何か作ってみたいという気になってくるのですが、与えられるのは道具のみで何を作るかは自分で考えなければなりません。アイデア次第でかなり面白いものが作れそうなのですが、何事もそのアイデアというのが一番貴重で難しいものなのですよね。まあ私はとりあえずlivedoor Reader MonitorのDock対応くらいから手を付けることにします。
ということで、今のところYahoo! JAPANのサイトではまだバージョン3.1が配布されているのですが、本家で配布されているものをインストールしてもほぼ問題なく日本語で利用できるようです。私は一部メッセージが□に化けてしまっていますが、これは私がちょっと変なフォントの設定をしているためではないかと思います。Yahoo! JAPANはYahoo! Widgetsに関してあまり積極的ではなさそうなので、日本語版の正式配布が待てないという人は本家のものを利用してもいいのではないでしょうか。