Die Hard 4.0 / Live Free or Die Hard

Die Hard 4.0過去最高のスピード感で第一作をしのぐ興奮をもたらす素晴らしい一本

最初にシリーズ4作目を製作していると聞いたときには「やめておけばいいのにどうして今さら」というのが私の正直な感想だったのですが、今はそれが間違いであったと断言できます。大抵第1作目がヒットしたところで2匹目のドジョウを狙った2作目で失敗し、3作目でまあ何とか観られるもので挽回しながらもそのあとは尻すぼみ、というのがあとからシリーズ化した作品にありがちなのではないかと思いますが、このDie Hardシリーズも同様かと思いきやシリーズ最高傑作と言っても過言ではない、いやそれどころか近年稀に見る傑作アクション作品に仕上がっているのではないでしょうか。

というわけで北米では”Live Free or Die Hard“、それ以外の国では”Die Hard 4.0“というタイトルになっているらしいダイ・ハード・シリーズ4作目、「ダイ・ハード 4.0」を観てきました。今日はワーナー・マイカルポイントカードが貯まってただで観られるということで昼間に電車に乗っていつも行くのとは別の、駅から便利なワーナー・マイカルに行ったのですが、チケット売り場に着いたのがちょうど上映開始時刻の5分後で「これは次の回まで待たないとダメかな」と諦めていたところでいい場所に1人分の席が空いているということだったので、予告編が終わり本編が始まる直前に席に着くことができました。しかし今日始めてわかったのですが、いつもダラダラと本編が始まるまで待たされるように感じるその時間も結構大切で、その時間に心を落ち着かせることができずにいきなり本編が始まってしまうと物語の世界にスッと入っていくことができないのでした。

まあそれはさておきストーリーの方ですが、今回はタイトルが4.0と「Web 2.0風」になっているのもカッコだけでまるで意味がわからない「DoCoMo 2.0」とは違ってしっかり意味があって、ネットワークを舞台にしたハッカー同士の戦いでもあるということを表しています。もちろんBruce Willis演じるJohn McClaneがハッカーであるわけがなく、Justin Long演じるハッカー青年Matt FarrellをFBIのサーバシステムのクラック容疑での護送のためにJohnが迎えに行ったところで事件に巻き込まれ、一緒に悪のハッカー集団に立ち向かうというバディ・ムービーになっているわけです。Johnはぼやきながら痛い目にも遭いながら戦う人間くさいヒーローであるのはいつも通りなのですが、ここに強くもなければ格好良くもないオタク青年が一緒にいることでこれまでにはない変化が加えられています。

脚本の方は「これほどまでにテンポの速い作品がこれまでにあっただろうか」と思うほど、まあ私がこれまでに観た限られた作品の中での話ですが、それほどスピーディな展開で息をつく暇もない、一瞬の無駄も感じさせないものになっています。そのペースは冒頭から始まり最後の数分まで全く落ちることなく保たれていますから、130分という上映時間などあっという間に感じてしまいました。他の映画なら「あと何分残っているかな?」と時計を観たりすることも度々あるものですが、この作品ではその暇すらなくスクリーンに目が釘付けになっていました。

いくつかのシーンは「そんなメチャクチャな」と思ってしまうようなところもあってかなり非現実的ではあるのですが、それはまあお話なので目をつぶっておきましょう。インターネットからどこのシステムにでも進入できてしまい、何でもネットワーク経由で遠隔操作できてしまうというのはこの脚本の根幹部分なのでこれを否定しては物語が成り立ちませんからね。ただ、F-35が無理やり登場して高速道路などお構いなしにミサイルや機銃で攻撃するというのはいくら何でもやり過ぎかと…さすがに米軍でも自国領内でそんな無茶はしないのではないでしょうか。ただ、ほかのマシンは映画にありがちなデザイン過剰なGUIでしたが、Mattが冒頭で使っていたマシンの画面はオーソドックスなX Window Systemっぽい画面になっていて結構それっぽく感じましたね。

まあそれにしてもこれはかなりの傑作でした。私も最初はこの作品はDVDで十分かなと思っていてシュレック3の方を観るつもりだったのですが、シュレックの方の評判が今一つ芳しくないのに対してダイ・ハードの方はすこぶる高い評価を与える人が多いので、そんなに面白いというならとこちらを観ることにしたわけです。シュレックの方は見ていないので実はあちらも面白いのかもしれませんが、私が今年劇場で観た中ではこの「ダイ・ハード4.0」は一番の出来と言えるような気がします。この夏は大作の公開が目白押しなので最後まで観てみないことには何とも言えませんが、これを凌ぐものはなかなか出てこないようにさえ思えました。今のところ気になるのはトランスフォーマーですが…

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