Star Wars子供が図鑑を見て喜ぶのと同じですね…

以前、出掛ける前にぶらっと駅ビル内の書店に寄った際にふとある本を見付け、「これは凄い!買わなければ!」と思ったものの、大きく重い本なので帰りにまた寄って買おうと決めて用事を済ませて寄ってみるとその本は既に売れてしまっていて、かなりガックリ来てしまいました。帰宅後にAmazonで見てみてもユーズド品がプレミア付きで売られているような状況なので、やはりこういうものは巡り合わせで、欲しいと思ったときにすぐに買わなければダメなんだなあと思い知らされました。まあその時点で書店に取り寄せを頼めば手に入ったのかも知れませんが、ひょっとしたらAmazonにもまたいつか入荷するかも知れない、とあまとものウォッチリストに登録しておいたところ、しばらく経ってお知らせのメールが入ったので「一刻の猶予も許されない」とばかりに直ちに注文を入れ、めでたく入手することができました。それがこの本です。

スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー 完全保存版 (LUCAS BOOKS)
著:デイヴィッド・ウエスト・レイノルズ , 他
小学館プロダクション (2007/04/26)
ISBN/ASIN:4796870342

ある程度以上のファンであればきっと欲しくなること請け合いの、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場するキャラクターやクリーチャーを美しい写真やイラストをふんだんに使って図解したもので、「完全保存版」を謳うのも全く言いすぎではない素晴らしいものです。良く雑誌の綴じ込み付録や特集記事などでも「完全保存版」といっているものがありますが、そんなものはちゃんちゃらおかしいと笑い飛ばさなければなりません。装丁もハードカバーのしっかりしたもので、各ページも厚手の光沢コート紙が使われていて、ちょうど子供が見る学習図鑑と同じようなものになっています。総ページ数は272ページ、各ページには大きな写真とその間に細かく解説が加えられていて、実に見応え・読み応えがあります。

内容はエピソード1から6まで、映画の作品ごとに順を追って登場人物やクリーチャーと、それらが持つ武器やアイテムについての紹介となっています。実際のところ、初めて知るような内容というのはそれほど多くはないのですが、こうして一つにまとめられているというのはそれだけでも価値のあることですし、何より図版が素晴らしいのでそれを眺めているだけでもかなり楽しむことができます。私の場合は数ページ眺めたところで満足して、また別の日に続きの数ページ、というようにちょっとずつ幸せを噛みしめるようにじっくりと見ていっています。

スター・ウォーズが持つその他の映画とは違う魅力というのは、その壮大な世界観が映画には出てこないような細部まで作り込まれているというところにあると思うのですが、映画ではシリーズが完結してからしばらく経っているというのにこうして解説本が出てくるというのはあまりないことではないでしょうか。スピンアウト小説などは次々出ているということもありますが、まるでスター・ウォーズだけで一つのジャンルを作り上げているようです。George Lucasもさすがにここまでは予想していなかったでしょうね。

しかし入手しにくいのもそのはずで、限定5000部発行ということのようなのです。日本にどれだけスター・ウォーズファンがいるのかわかりませんが、各都道府県におよそ100部、人口2万人に1部、となるとどこの書店にも置いてあるというわけにはいきませんからね。全国の書店の数はネット通販の影響もあるのか減少傾向にあるとはいえ、2007年5月1日現在で17000店あまりはあるということですから、3から4店に1部…まあ全く意味のないことをいっているような気がしてきましたが、それだけ希少な本を入手することができて満足です。内容にも装丁にも大満足ですし、これで5500円というのは安いぐらい…なんて思ってしまうのは麻痺しているのか騙されているのか…