セラミックコーヒーミルやっぱりコーヒーは挽きたてが一番

私は自分でもびっくりするくらい酒が飲めません。この歳になるとさすがに無理やり飲まされることもなくなったのである程度楽しめるようになってきましたが、若い頃は飲み会というのが本当に苦痛でした。頑張って飲んでも何一つ良いことはないのだからほっといてくれ、という感じだったのですが、嫌がる相手に飲ませて喜ぶ人というのはどういう心境なのでしょうか。私にはさっぱりわかりません。さすがに最近はそういうことも減ってきているのかもしれませんが…

それはともかく、その代わりにというわけではないのですが、私はコーヒーばかり飲んでいます。会社帰りに一杯、といって寄るのはStarbucksです。自宅でも晩酌することなどはあり得ませんが、その代わりに食後のコーヒーは欠かすことができません。だから家でもできるだけ美味しいコーヒーを飲みたいと思うわけですが、これまで何となく大げさな気がしてコーヒーミルというのは買っていなかったので、コーヒー豆を買ってもいつも店で挽いてもらっていました。

コーヒーというのはもちろん生豆の状態で置いておくのが一番ですが、焙煎した後でも挽いていなければしばらくは持つものです。しかし一旦挽いてしまうとあっという間に酸化してしまうので、密閉容器に入れておいてもみるみる間に味が落ちていってしまうのがわかります。だからなかなか買い置きというのができず、頻繁に買いに行かなければならないということになってしまいそれもなかなか面倒ですし、何より大好きなコーヒーなのですからできるだけ美味しく飲みたいものです。ということで意を決し、ミルの購入に踏み切ったわけですが、ピンからキリまで色々ある中でどれを選んだらいいだろうかと迷っているときに目に付いたのが、京セラセラミックコーヒーミルというものでした。

「京セラのコーヒーミル」というと何やら意外な感じですが、セラミック製品といえばやはり京セラです。このコーヒーミルはその心臓部たる臼歯がセラミックでできていて、金属臭がなく、摩耗や刃こぼれしにくく錆びないので洗うこともできるという特徴を持っています。これはまさにコーヒーミルにピッタリの素材かと思えますが、さほど広まらないのは何かデメリットがあるのでしょう。

最初は電動ミルの方が楽で良いかとも思ったのですが、どうせ自分の分を淹れるだけなので大した量ではありませんし、手でゴリゴリ挽くのもそれはそれで趣があっていいかと思うことにしました。実際に挽いてみると実は結構握力が必要で、ミルの本体を握る左手が特に疲れます。まあそれは単に日頃の運動不足ということなのでしょうから、誰もがそう感じるわけでもないでしょうし、そのうちなれれば知らないうちに筋肉がついているかもしれません。そうなればまさに一石二鳥…

ただちょっと気になるのは豆を入れる口がちょっと狭く、一粒二粒こぼしてしまうことがままあるということです。これもなれれば上手く入れられるようになるのかもしれませんし、構造上仕方のないことでもあるのでとりあえず目を瞑っています。それよりもやはり挽きたての豆で淹れるコーヒーは香りが高く、買って良かったと思えるものでした。そもそもコーヒーの味というのは舌で感じる味覚だけではなく、カップに鼻を近づけたときに感じる嗅覚もその重要な要素ですから、大事にしたいものです。そういう意味ではStarbucksなどでも保温用の蓋は取り外して飲んだ方が一層美味しいのでしょうね…