やっぱりまだ紙には勝てないようです…
先日ショッピングモールに行った際、とある書店を覗いてみると店頭に手帳の特集コーナーができていて「今年ももうそんな季節になったのか…」などと思いながら見に行ってみると、夥しい種類の手帳が並んでいてこの中から最適な一つを選ぶというのは至難の業と感じられました。既に慣れ親しんだ手帳があるという人であればきっと翌年も同じものを使うということになるのでしょうが、そうでない人にとってはどれを選んだらいいものやらさっぱりわかりません。
私はこれまでIBM WorkPadに始まり、Sony CLIE、iBookのiCal、W-ZERO3[es]とPDAやPCのPIMでのスケジュール管理を試みてきたわけですが、先日Willcomを解約した後も使い続けていたW-ZERO3[es]のもっさり加減にはいい加減うんざりしていたのと、ここ数年頻発した企業からの情報漏洩への対策ということで個人のPDAへのデータ入力も制限されるようになってほとんど役に立たなくなってきたので、とうとう電子化は諦めて紙の手帳に戻ろうとしていたところでした。
私もソフトウェア開発を生業とはしているわけですが、本人の自覚はないままいつの間にかちょっと偉い人になってしまったようで、会議に出席して意見を述べたり何かを決めるということが多くなってきました。となるといつどんな会議があるのかということを把握しておく必要もあるのですが、紛失した場合に備えてPDAには「『○○について打ち合わせ』というような会議の場合でも『打ち合わせ』とだけしか入力してはならない」という意味不明な制約が課せられて「この打ち合わせは何についてだったかな?」と悩まなければならないというような状況なのです。紙の手帳だって落としたら同じだと思うのですけどね…お偉いさんは一体何を考えているのやら。
ということで私もこの機会に、店頭在庫が豊富で選択肢の制限されないうちにと一冊購入しておこうと思ったわけですが、どれを選ぶべきなのかはやはり分かりません。ただ、ビジネス手帳といえば能率手帳というのがビッグネームですし、先日どこかのブログで書かれていた「キャレル」というシリーズが実際に手に取ってみてみても使いやすそうだったので、この中のどれかにしようとまず決めました。そう、シリーズを決めてもまだ様々なバリエーションがあって、どれを買うのかは決まらないのです。
私の場合は大抵2時間単位で会議の予定が入るので、その時間帯と内容を管理できるものが必要で、さらにその会議のメモを記入するためのスペースも多い方が良いということになります。となるとサイズは大きめの方が良いのでA5版、時間管理を考えると縦に時間軸が取られたバーチカルタイプが良さそうにも思えますが、その内容を記入するスペースがあまり広く取れないので一日分のスペースが横長の見開き一週間メモタイプを選び、「能率ダイアリーキャレルA5ウィーク」に落ち着きました。実はその書店にはいくつかあるカラーが揃っていなかったので別の文房具店に移動し、そこでネイビーのものを購入しました。
この「キャレル」というシリーズは
日経WOMANと共同企画した働く女性向け手帳です。ワーキングウーマンへのインタビューを行い、彼女たちの声を反映して作られました。フォントや刷色、表紙の色まで、ビジネスで使える、使いたくなるこだわりです。見た目もかわいい抜きだしインデックスですぐにページが開けます。
ということで女性向けとはなっているのですが、別に花柄があしらわれていたり可愛らしいデザインになっているというわけでもなく、逆に女性らしい細やかな気配りが感じられて使い勝手の良さそうなものになっていて、男の私が使っても全く違和感はなさそうです。また明るい色遣いが気分を前向きにしてくれそうでもあります。さらに特徴的なのは月ごとのサムインデックスが付けられていることで、これによりページ幅が若干狭まってしまうというデメリットはあるものの、目的のページを素早く開くことができるのは大きなメリットとなるのではないかと期待しています。
ということですぐにでも使い始めたいところなのですが、残念ながらこの手帳は12月最終週からとなっているのでしばらくは今の不自由なPDAで我慢しなければなりません。まああと1ヶ月先とはいえ、その予定はもうそろそろ入り始める頃なので持ち歩き始めようと思っています。PDAも定期的な予定を一発で設定できたりするのはとても便利なのですが、素早く記入したりパッと一覧したりするときにはやはり紙に敵うものではありません。業務の電子化はかなり進んできましたが、まだまだ紙とペンの出番はなくならないようですね。