Buzz無限の彼方へ さあ 行くぞ!

鳩山首相も秘書官経由で投稿するようになったり、UCCがスパム的行為で謝罪するはめになったりと、Twitterも日本でもすでにネットワークメディアの一つとして社会的に認知されつつあるようです。しかし、「電子メール」や「ブログ」というようなこれまでのメディアとは、あくまでTwitterという一つの会社のサービスに過ぎないというところが違います。

以前、この将来性のあるサービスを運営する会社に対して、大手ネットワーク企業は買収しようと試みていた時期もあったようですが、それはいずれもうまくは行かなかったようで、今に至るまで独立した企業として高い収益を上げ、企業価値を更に高めていっているようです。もちろん我らがGoogleがそんな状況を指をくわえてみているようなはずもなく、Twitterに対抗しつつ更に上を行くために新たなサービスを立ち上げてきました。それが日本時間の今朝公開された”Google Buzz“、日本名「バズ」(そのまんまですが)です。

Gmailの全ユーザに順次展開中、ということなのですでに利用できる人、できない人がいるようですが、利用できる状態になっている人はGmailの左側「受信トレイ」の下に「バズ」というリンクが現れているはずです。私も今朝最初に立ち上げたときにはまだだったのですが、しばらくしてリロードしてみるとリンクが増えていたのでした。

さて、このGoogle Buzzというのは一体どういうサービスなのかということですが、まずGoogleの紹介では

  • セットアップ不要
  • 公開・非公開でシェア
  • 受信トレイに統合
  • 写真と親和
  • 利用中のサイトと接続
  • リアルタイムに更新
  • 良いものだけ

というような事になっていて、私の役がヘタクソなのもありますがこれではさっぱり何のことだかわかりませんね。

既存のサービスで一番近いのはFriendFeedなのかと思いますが、大ざっぱにいうとTwitterの140文字という制限を取り払うどころか写真や動画も投稿できるようにして、さらにTwitterやFlickr、各種ブログやGoogle Readerの共有フィードなどなども一緒に取り込んでしまい、そしてそれぞれの「バズ」に対してコメントを付けられるようにしたもののようです。このバズやコメントは「フォロー」している人同士で共有されるので、これらを介して新しいコミュニケーションが生まれるということです。

また、このフォローの相手もGoogleの各種サービスの間で共有されるので、誰かをフォローするとGmailの連絡先やGoogle Readerにも自動的に現れるようです。これは様々なサービスを展開しているGoogleならではと言えるでしょう。Gmailのメールを主に利用している人はここに統合されたことでさらに便利になることでしょうが、今のところGoogle Appsには展開されていないようなのでAppsのサービスをメインで利用している私はGmailも開いておかなければならないようになってしまいました。早いうちにAppsの方でもBuzzが利用出来るようになるといいのですが。

しかしこのBuzzはTwitterにとって変わることができるのでしょうか。残念なのはTwitterに投稿した内容はBuzzの方にも自動的に取り込むことができるものの、その逆は叶わないということです。Buzzの方に投稿したメッセージがTwitterの140文字制限に引っかかってしまうこともあるでしょうし、写真や画像のリンクを自動的に展開するということも技術的には可能でも字数制限の中では難しいものでしょうから仕方ないことなのですが、結局Twitterはこれまで通り利用していくことになってしまいます。まあそれはそれで良いのでしょうか。

ちなみにBuzzはiPhoneAndroidでもすでに利用出来るようになっていて、これらの端末では現在位置を送信することによって近くにいる人を一覧やGoogle Maps上に表示することができたりして、より高度なコミュニケーションを取ることが出来そうです。まあ自分がどこにいるのかがバレると困るという場合もあるでしょうから、下手にアクセス出来ないかもしれませんが…