The Twilight Saga: Breaking Dawn Part 1見た目どうということはなくても作るのは大変らしい。

今日は朝からデトロイトケンネルクラブのドッグショーというのを見にデトロイトダウンタウンのCobo Centerまで行ってきたのですが、どうも私が期待していたのとは大きく違い、素人飼い主ばかりで和気藹々とやっているようなものだったので入って1時間もしないうちのさっさと出てきてしまいました。$15も入場料を取るのにあれはどういうことかな、という感じです。まあ出ている犬たちはどれも可愛らしく賢そうだったのですけどね。

その後空いてしまった時間をどうしようかと思ったのですが、家に戻る途中で思いつくままにあれも買わなきゃ、これも買わなきゃ、と買い物をしていたところ、TargetWalmartMeijerKrogerと4件もスーパーマーケットをハシゴすることになってしまいました。こちらのスーパーはそれぞれ特徴があって面白いのですが、Targetは生鮮食品以外で品質の高さを売りにしているようで、WalmartとMeijerはよく似ていますが何でもあって安さ重視、Krogerは食品中心に品ぞろえ豊富な地域の店、といった感じでしょうか。他にも世界各国の食品が充実していたり、生鮮食品が得意だったり、高品質にこだわっていたりとあるので、目的によって使い分けることができます。

ところで今日はこのうちのWalmartの売り場を回っている時にふと目についたのがDVDやBDのコーナーです。昨日ヒューゴの不思議な発明を観て英語でも何とかなるものだと分かったので、観たかったあの映画をBDで買ってしまって観てみるか、ということで買うことにしたのが「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」です。日本では2月25日に公開されたばかりですが、アメリカでは11月に公開されているので既にDVD/BD化されているのですね。私は日本での公開前に出国することになってしまい悔しい思いをしていたのですが、今月の一時帰国の時に観るにもバタバタしていて余裕がないなあと思っていたところでした。

この作品は小説トワイライトの4部作のうち4作目を2つのパートに分けたうちの前半部分ということになります。これまで3作も原作に忠実に作られていたのですが、2時間の映画に全てを収めようとすると深掘りすることができず表面的なものになりがちだったので、今回は思い切って2つに分けたということなのでしょうが、本当は全体で6作にするくらいの方がバランスも良かったのかもしれません。まあ今からそれを言っても仕方がないのですが。

これまで3作も全て監督が違ったのですが、今回も監督が「ドリームガールズ」のBill Condonに交代しています。作品ごとに毎回作風が変わってしまうので今回もどうなることかと思っていたのですが、シリーズの中でも最も盛り上がらない部分なのにうまく飽きさせず、美しい映像で魅せてくれました。特に前半の幸せの絶頂の二人の様子は見ていて羨ましく思えるくらいです。

後半はKristen Stewart演じる主人公Bellaがどんどんやつれていくのですが、この映像はかなりリアルです。もちろん「マシニスト」のChristian Baleのように実際にKristenが役作りで痩せていっているというわけではなく、各種特殊効果を駆使して作られた映像なのですが、BDの特典映像で見ると結構な技術が使われているようです。そう、こういう特典映像が見られるのが劇場で観る時との違いですね。人狼との格闘も作るのは大変なようです。

ということで、私は年甲斐もなくこのシリーズのファンなので楽しんで観たのですが、そうでない人にとってはどうでしょうか。結婚、出産、死、復活という普通ならもちろんありえない、かなりの波乱ではあるのですが、戦いがあるわけでもなく、恋の駆け引きがあるわけでもなく、盛り上がりどころがよく分かりません。シリーズを通して見たうちでは非常に重要な、欠かすことのできないエピソードですが、1本の作品としてみるのは難しいですね。このシリーズを観たことがない人にはとてもお勧めできません。しかしもちろん、これまで3作を観てきた人は観るべき、観なければならない1本であることは間違いありません。