Katy Perry: Part of Meここまでさらけ出して…

前作アルバム”One of the Boys“を見つけて以来ずっと好きで、去年来日した際には大阪まで行って年甲斐もなく一人でライブで盛り上がってしまったKaty Perryですが、先日Billboard誌のWoman of the Yearに選出されるなど活躍を続けていて大変嬉しい限りです。

そんなKatyが映画になる、と聞いた時には微妙な感じでしたが、日本ではちょうどこの週末から一週間だけ、TOHO系の一部映画館で「ケイティ・ペリーのパート・オブ・ミー3D」という映画が公開されています。アメリカでは6月に公開されていたのですが、残念ながら私は劇場で観る機会を逃してしまいました。しかしつい先日、アメリカではDVDやBlu-rayが発売されたので、私も早速購入してみてみました。なお、Blu-rayでは3D版も発売されましたが、私の家には3Dのテレビはないので通常版です。ライブ映像を3Dで観るとどんな臨場感があるものかと興味もありますが、設備がないのですから仕方ありません。

この映画は私も観に行った昨年のワールドツアー、”California Dreams Tour 2011“の映像と、その曲と曲の間に世界各地のツアー先での様子と、Katyの幼少時代から今に至るまでのドキュメンタリーをはさみながら進められていくものです。ライブ映像は私も生で観てきたものですが、たった一年前のこととは思えない程懐かしく感じてしまいました。またステージの側から見た観客の熱狂的な様子は、演っている側も気分が高揚するだろうなあと感じました。これがあるからこそやっていけるという感じでしょうか。

というのも、観ている方は普通はその1か所1回限りですが、演っている方は一年を通じて連日移動と公演の繰り返しです。仕事とはいえ毎日ほぼ24時間同じスタッフたちと一緒にいて、家族から遠く離れたところにいて触れ合うこともままならないというのは大変なストレスでしょう。Katyの場合はRussell Brandと結婚してラブラブだったのに、遠距離ゆえのすれ違いからか離婚に至り打ちひしがれ涙にくれる様子まで描かれていて、ファンとしては見るに耐えません。しかし、直前まで号泣していたのにファンとのふれあいは笑顔でこなし、バックステージでも涙を見せていたのに本番数秒前にはきっちり笑顔を作り、さすがはプロフェッショナルです。

幼少時代は牧師の両親の厳しい躾で聴く音楽は教会音楽のみ、テレビの番組もかなり制限されていたということですが、友達の家で聴いたロックに衝撃を受けて音楽への道を歩むことになったそうです。そんな風に厳しく育てたとしても、親の思い通りになるとは限らないということですね。とはいえ、その両親の教育も全く無駄だったかといえばそういうわけでもなく、今のKatyがあるのもその両親に育てられたからだとも言えます。まあ映画とは関係のないことですが、映画の中では一人暮らしの祖母を訪ねる優しいKatyの様子も見ることができます。

ということで、必ずしもハッピーなKatyばかりを見ることができるわけではありませんが、むしろ普段見ることのできないKatyの姿を知ることができるという点で、親近感が湧いてくることは間違いないのではないでしょうか。折しもつい一昨日には元ボーイフレンドのJohnny Lewis老婆を殺害した後転落死というニュースがあり、KatyがそのJohnnyの死に打ちのめされているなどとも言われていて、何か声を掛けてあげたくなってしまいます。まあTwitterでは発言を続けているので大丈夫だとは思うのですけどね。