The Bourne Legacy外伝のようなもの?

Matt Damon演じるJason Bourneが主役のアクションスリラー、ボーンシリーズといえば人気のアクションスリラー映画シリーズで、特に三作目の「ボーン・アルティメイタム」は素晴らしい出来で興行的にも大成功だったようですが、私も好きでこの後Blu-rayのボックスセットを買ってしまいました。このあと四作目となる「ボーン・レガシー」もおよそ2年前に公開され、非常に観たいと思っていたのですがタイミングを逃し、先日の日本行きの飛行機の中で観はじめたものの中国語の字幕が邪魔で途中でやめてしまい、その後Amazonで非常に安くなっているのを知って購入してようやく観ることができました。

ボーン・レガシー [Blu-ray]

この作品はボーンシリーズとはいうものの、Jason Bourneが登場するのは会話の中と写真のみで、しかもこれまでのTreadstone計画やBlackbriar計画でもなく別のOutcome計画と、その計画の対象であるAaron Crossが主役となっています。したがって、設定を共有する部分はある程度あるもののストーリーはほぼ別物であり、外伝やスピンオフと言われるような位置づけなのではないかと思います。しかしそれでありながら会話の内容などでこれまでのシリーズと絡み合っているところがあって、三作目までを観なおしておくとより楽しめるのかもしれません。

主役のAaron Crossを演じているのはJeremy Rennerです。「アベンジャーズ」のホークアイや「ヘンゼル&グレーテル」のヘンゼルなどを演じているアクション俳優ですが、私はどうも月亭方正が被って見えてしまうのが困ったものです。それは私だけなのかとも思いましたが、やっぱり似ていると思う人はいるようです。

さておき、この作品の脚本家はこれまでと変わらずTony Gilroyですが、今回は監督もTonyが担当しています。だからなのかどうなのか分かりませんが、やはり2・3作目のPaul Greengrassのようなキレがないような、ちょっとダラダラした感じがあって分かりにくいように思いました。またカット割りも細かすぎる部分があって、のめり込むような感じではないかもしれません。脚本としては面白かったと思うのでちょっと残念です。

といっても全くの素人の私がそう思っただけで、興行的には1作目を上回り2作目に匹敵する結果となっています。これであればまた次回作の話も出てくるのではないでしょうか。1〜3作目もほとんど覚えていないのでまた今から観ても楽しめそうですが。