Katy Perry's Prismatic World Tour3年ぶりの再会。

先日のグランドサークルの旅の最中に、妻あてにお友達から「One Directionのライブに行かないか」という連絡が入り、妻も誰かのライブに行きたいと以前から言っていたので、行っていいかと聞いてきました。もちろんそれ自体は全く構わないのでOKしたのですが、ついでに「それなら僕もそろそろあるはずのKaty Perryライブに行きたいなー」と言いつつ調べてみると、デトロイトでの公演はちょうど旅行から帰った翌々日であることが分かりました。なかなか私の身の回りにKatyのライブに一緒に行けるような人はいなかったのと、正規のチケットは結構高かったので躊躇していたのですが、チケット売買サイトStubHubで見てみると一人分であれば1階中央のなかなか良い席が案外安く$90で売られていたので、勢いでというか成り行きでというか、一人で行ってしまうことにしたのでした。

当日は月曜日だったのでいつもより早めに職場を出て、会場であるThe Palace of Auburn Hillsへと向かいました。ここはNBADetroit Pistonsの本拠地スタジアムなので何度か行っていますが、職場から空いている時間帯で1時間走らねばならず、また自宅とは反対方向にあります。前座には間に合わなくてもいいというつもりで焦ってはいなかったのですが、帰宅ラッシュに重なっていた上に記録的豪雨のさなかでもあったため余計に時間がかかり、会場に入った時はやはりすでに前座が始まっていました。

このツアーのオープニングアクトは2組いて、まず最初はFerrasという人でした。まだこれといったヒットは無いようで私も全く知りませんでしたが、いくつか知っている曲を歌っていましたし、華やかさはないものの雰囲気は持っているように思いました。この人はスタートの7時から30分くらいで終了しました。

その後30分ほど待ったところでまた2組目の前座ですが、今度はKacey Musgravesでした。最近特にポップ路線を進むTaylor Swiftとは違い、ウエスタンブーツを履いていて出で立ちから正統派のカントリーですが、私も名前くらいは知っていました。また1曲だけ、Follow Your Arrowという曲は聞いたことがあるなあと思って自宅で調べてみると、なぜか持っていました。どうりで聞いたことがあるわけです。

そしてKaceyも30分ほどで終わり、さらに30分待ったところで、つまりスタート時刻から2時間経ってからようやく、ステージ中央に出てきた正四面体の中からKatyの登場です。1曲めはヒット曲のRoar、続いてPart of Meとノリの良い曲が続き、会場内は一気に「総立ち」となりました。もちろん私も立ち上がります。

今回のツアーはThe Prismatic World Tourという名から分かるように、昨年発売されたアルバム”Prism“のアルバムツアーとなっており、Wikipediaにあるセットリストを見ても分かる通りPrismからの曲を中心に選曲されています。また、Katyもすでに3枚のアルバムをリリースしヒットさせているということで、MadonnaVogueが一部使われた以外は全てKatyの楽曲で構成されていました。大好きなKatyの曲は私もかなり聴きこんでいますので、知らない曲は1つもありませんでしたが、近くにいた女の子などはラップの部分も一緒に歌っていましたから、それには私も太刀打ちできません。

KatyのファンをKaty Catsと呼ぶようですが、中盤には猫をフィーチャーしたムービーの後、Katyが猫のコスチュームで出てきてKitty Purryとして歌うという場面もあったりしました。コンサートの合間のお遊びといった感じですね。

終盤のWalking on Airでは三角形の花道の中の観客席を布でカバーしてしまった上でその上をワイヤーに吊られて空中を歩いたり、その後の曲では私達の目の前まで飛んできて手を振ってくれたりとありましたが、それ以外に大きなアクションはそれほどなく、やはり歌が中心という感じだったでしょうか。

途中のMCでは数人の観客に絡み、最前列の人たちのスマートフォンでセルフィーを撮ったりもしていましたが、アンコールのBirthdayではその曲に因んで誕生日の近い人に呼びかけ、ちょうど当日が誕生日だった女の子が舞台上に上げられていました。この子はステージセットの椅子にKatyと一緒に座り、Katyが歌いながらセルフィーを撮ったりしているうちに感動で泣き出してしまったようでした。一生忘れられない幸せな誕生日になったことでしょう。最後はKatyが一番好きな曲だと以前言っていたFireworkで締めとなりましたが、実際にかなりの量の花火が上げられて非常に華やかなエンディングとなりました。

ということで前回大阪で行ったCalifornia Dreams Tourから3年ちょっとぶりのKatyのライブに今回もおじさん一人で行ってきたわけですが、前回はZepp Osakaというライブハウスでオールスタンディングだったため、Katyとの距離は近かった代わりにステージが狭く、今回は逆に距離がある代わりに本来のダイナミックなステージが見られたのではないでしょうか。何にせよ、勢いででも行ってしまって本当に良かったと思います。その後セットリストに合わせてプレイリストを作り、ステージの様子を思い起こしながら聴いています。

Prism