Michiganいつかはやって来るこの日。

私は今この記事を北極海上空を飛ぶ飛行機の中で書いています。つい先程、デトロイトの空港に見送りに来てくれた同僚出向者とその家族や、妻や次男の友人家族としばしの別れの挨拶を交わしてきたところです。

ミシガンに派遣されたのは今から3年8ヶ月ほど前の2012年1月、それからの月日は長いような短いようなでしたが、車社会アメリカで交通事故や交通違反もなく、大きな病気をしたり犯罪に巻き込まれたりということも、その他大きなトラブルに見舞われることなく、家族ともども楽しく健康に過ごすことができたのが何よりです。生活立ち上げや最後の店じまいは色々苦労や面倒もあり、特に最後はバタバタでしたが、終わってみればいい思い出しか残っていません。

一年のほぼ半分を占めるミシガンの冬は日本に比べて長く厳しいものでしたが、その分青空の美しい夏のミシガンは非常に爽やかで、短いからこそ存分に楽しもうとする地元の人々の気持ちが非常によく分かるものでした。一年を通して湿度が低くカラッとしているミシガンの気候は特に暑さに弱い私にはぴったりだったので、蒸し暑い日本の夏が今から恐怖です。

滞在中には長期休暇ごとにアメリカ国内の色々なところへ旅行へ行くこともできました。日本から観光のためにアメリカを訪れるという人は多くないのか、日本でも名の知れた観光名所というのは多くありませんが、アメリカならではの雄大な自然を目のあたりにすることができたのは幸せです。中でも渡米前から一番楽しみにしていたモニュメントバレーが私にとっては最高でした。

また、もともと美味しいものを食べ歩くのが好きでしたが、今では完全に趣味の一つと言い切ることができるようになりました。家や勤務先を中心に周辺で気になる店は行き尽くしたかにも思えますが、新しい店は次々できますし、ちょっと離れたところには行きそびれてしまった店がかなりあります。今後も出張でデトロイトに行くことは何度かありそうですが、その時に連れて行って欲しいとリクエストすることにします。

しかしこうして楽しい思い出ばかりというのは、職場の同僚や現地の友人知人、そしてインターネットを介して日本にいる友人からの支えがあったからに他なりません。すべての人に挨拶することはできませんが、この場を借りてお礼を述べさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

帰国後の住まいは渡米前に住んでいた姫路のマンションに戻ります。今まで寝室が5つもある無駄に大きな家に住んでいたので、その家の1階部分より遥かに狭い家に帰るかと思うとゾッとしますが、まず心配なのは荷物が全部入るのかどうかです。出発した時よりそれほど荷物を増やしてはいないと信じているのですが、きっと色々なものを買って増えてしまっているのでしょうね。一昨日送り出した船便荷物が届くのは1ヶ月半後くらいということですが、その片付けはいったいいつになったら終わるでしょうか…