これで全く十分。
私が離れていた3年半余りの間に日本では様々な変化がありましたが、その一つが急速な照明器具の変化です。もともと2008年の時点で白熱電球の生産中止は要請されていましたが、ここまで進んだのは東日本大震災後の電力危機の影響で人々の省電力意識が大きく変わったこともあるはずです。蛍光灯でも省エネ効果は十分にあるはずですが、もはや電球型蛍光灯も肩身が狭くなっていて、家庭用の照明といえばもっぱらLEDという状況にまでなってしまいました。
しかし、電球型LEDは特に明るいものはまだ非常に高価で、電球自体の寿命や電気料金の低減を勘案してもまだまだ割高ではないでしょうか。私も自宅の洗面・脱衣所の照明が非常に暗く昼白色の電球型蛍光灯に変えられていて不満だったので、100W相当のLED電球か電球型蛍光灯に変えようと思ったのですが、LEDの方は9000円ほどもするので買う気になれず、蛍光灯も妥当なものが見つからず困ってしまいました。しかし、いっそのこと灯具ごと交換してしまえばいいのではないかと思いつき、一体型でペンダントソケットに工事不要でそのまま装着できるアイリスオーヤマのLEDシーリングライト SCL7L-Eというものを見つけました。
代金はAmazonで2000円少々と大変お手頃で、交換も実に簡単でした。天井にペンダントソケットさえ付いていれば何の手間もかからずあっという間に作業は終わります。外観は非常にシンプルな円盤状で何の飾りもありませんが、そのおかげでそれほど安っぽく見えるわけでもなく、飽きが来ず良いのではないでしょうか。
点灯してみると100W白熱球相当ということで非常に明るく、電球色も自然です。この明るさで消費電力がわずか7Wという効率の高さは、長時間点灯するような場所での使用に最適ではないでしょうか。設計寿命も10年ということなので感覚的には交換不要に近いものだと思いますが、その10年後にこれと同様かより良い製品が存在するかどうかの方が気になってしまいますね。
もう一つ素晴らしいのは、すぐに明るくなるということです。現代の白熱灯では当たり前のことですが、今でも電球型蛍光灯では点灯後しばらくの明るさが不十分なものも珍しくなく、それが結構ストレスになるものです。現に自宅のトイレの壁についている照明がそれで、これも同じようなLEDに変えてしまえないかと考えています。しかしそれにしてもこれが2000円とは、照明器具も儲かりませんね。