赤十字まだスッキリはしませんが。

40代も半ばに差し掛かると、同年代の友人らとの話題も病気自慢になってしまいがちです。私は今のところ少々血圧が高いぐらいでこれといった問題はないのですが、「厄年だから…」とか言われると、迷信みたいなものだとは思いつつも気を付けなければいけない年齢であることは事実なので、漠然とした不安を感じてしまいます。実は昨年末から年始にかけて、それがかなり具体的なストレスとなってのしかかってきました。

12月の初め頃、首の横、顎関節の3cmほど下のあたりに虫刺されのような膨らみと突っ張るような違和感があるのに気付きました。その時は本当に虫刺されだと思っていたのですが、突っ張り感は1週間ほどで収まったものの、膨らみはいつまでたってもなくなりません。「これはなんだろうな」と思いながらも大したものではないだろうとしばらく放置していたのですが、年末に一人でドライブしていてふと頭をよぎったのが「悪性リンパ腫」という病名でした。

帰宅後にウェブで調べてみると、ちょうど膨らみがあるのはリンパ腺の上であり、しこりと言われればしこりのようなものなので、見れば見るほど恐ろしくなってきます。特に昨年は義父に続いて叔父も癌で亡くしているので、癌というものが他人事とは思えなくなっていました。そこで急遽、市内で唯一「血液内科」を掲げている診療所に駆け込み診てもらいました。

医師の感触ではそんなに深刻なものではないだろうとのことでしたが、正確な診断のためにはまず耳鼻咽喉科エコー検査をしてもらう必要があるとのことでした。しかし年の瀬も差し迫った診察最終日の夕方であり、今から診てもらえるところなどないということで血液検査だけして、年明けにその結果を見てから病院を紹介しようということになりました。正月早々の診察初日に再訪して聞いた血液検査の結果は全く心配なさそうでしたが、やはり念のためということで翌日に赤十字病院の予約をとってもらい、検査を受けることになりました。

その検査でも全く問題なかったのですが、よくわからないから3週間後にもう一度診てみて、それでもなんともなかったらもう終わりにしましょう、と言われてその3週間後、今度は医師にもどこに「しこり」があるのかもわからないほどになっていて、なんだかわからないままクローズすることになってしまいました。私自身が触ってみると、首の反対側にはないものが確かにあるのがわかるのですが、確かにそれがそれほど問題があるものとも思えず、たんに加齢のせいだと言われるとそんなものかもしれないというほどのもので、もう諦めることにしました。その後さらに何週間か経ちましたが、特に体調も問題ないので大丈夫なのでしょう。死まで視野に入れたあの覚悟は何だったのかと思いますが、死なないで済むなら結構です。

ちなみに年末の診療所で、なぜわざわざうちに来たのかと聞かれたので「血液内科というのが他になかったので」と正直に答えたところ、「開業するときに医師会に言われたから書いてるけど、やめようと思ってるんだよね。」と…実際はどこの内科でも診るから普通はわざわざ書かないのだとか。それなら近所のかかりつけでも良かったのかと思ってしまいましたが、非常に感じのいい医師だったので、まあ結果良ければ全て良しとしましょう。