カレー用スパイスなかなか奥が深そうです。

アメリカに入る時はあちこちでバーガーばかり食べていたのに対し、最近はすっかりカレーにハマっているというのは「毎日がカレー」という記事で書きましたが、その後も勢いは衰えず、先日の旅行でもカレーばかり食べていました。これまでに様々な店に行ってきましたが、どれ一つとして同じ味のカレーはなく、その懐の深さ広さには何度も驚かされているところです。

しかしこれまでにいろいろ食べてきて、自分好みのカレーというものが徐々にわかってきたような気がします。その好みに近いカレーを出す店は幸い自宅近くにあるのですが、それでも「もう少しこうだったら」というところがあります。それならいっそのこと自分で作ってみるか…とはすぐには思えなかったのですが、ちょっと調べてみるとそれなりのものは案外簡単に作れそうです。もちろん店で出てくるレベルのものに到達するのはそう容易ではないでしょうが、家族で食べるだけなら試行錯誤しているうちにそれなりになるでしょう。

ということで手製カレー作りに挑戦してみることにしました。以前も「男のこだわりカレー」という記事でカレー作りについて書いたことがありますが、その時の味付けはあくまで市販のカレールーでした。しかし、私が好きなカレーは小麦粉を使わないサラサラのものなので、今度はスパイスからです。

料理の基本は兎にも角にもレシピに忠実に、だと思っていますが、今回参考にしたのはAmazonで購入した「カレーの基本」という本です。レシピ本ではないのですが、スパイスの基本的な知識から学べる非常に読みやすい本でした。

カレーの基本
カレーの基本

¥ 596

5つ星のうち4.1

(2016-05-06現在)

この本に従って最初に作ってみたのは「10分でできるチキンカレー」というものです。実際にはスパイスの計量や野菜の下準備の時間などは時間に含まれておらず、鍋を火にかけてから10分ということなのですが、いずれにしても長時間煮込む必要などはなく、簡単にできてしまいました。最も手間がかかって面倒だったのはスパイスを量って用意することでしたが、これは回数を重ねるうちにいろいろ工夫して早くできるようになりそうです。
手製チキンカレー
使用するスパイスはクミンシードターメリックカイエンペッパーコリアンダー(粉末)の4種類のみです。これら4種を基本にスタートして、他のスパイスを足したり他のものと入れ替えたりしてアレンジしていくと良いとのことなので、まずはこの基本から始めています。私はクローブの香りが好きなのですが、それを単純に足すだけではバランスが取れないような気がするので、今回はそれも我慢です。

できあがった味の方は最初ぼやけたような感じでしたが、他のページに「完成したカレーを味見した時、いまいち味が決まらずぼやけていると感じた時は、塩・コショウを加えて味を整えてみよう。」とあったので、塩をちょっと振ってみると味が締まって良い感じになりました。また別のページには「味が薄いと感じたら、塩をひとつまみ加えて。味が薄いかどうか迷うときは、塩気が足りている証拠なので、そのままでOK」ともあり、意外なところで塩加減というのがカレーにとって重要な要素のようです。

手製キーマカレー
また今日はキーマカレーを作ってみました。別のページに載っている少々作り方の異なるレシピで、材料やスパイスは先日のものと分量以外同じだったのですが、鶏肉を合挽肉に変えてキーマカレーにしてみたものです。こちらのレシピは簡単さに重きを置いていないので、タマネギをきつね色になるまで炒めたり、トマトの水分が飛ぶまで炒めたりと、ひたすら炒め続ける忍耐の必要な物でした。しかしその甲斐あって、今回は自分の好みに結構近いものになってくれました。簡単にすぐ食べられるというのも良いことですが、手間を掛けることでより美味しいものになるなら、趣味的に作っているだけの私はそちらを選びたいところです。

残念ながらこれらのカレーも妻は美味しいと言ってくれますが、子供たちには受けが悪く、ルーを使ったとろみのあるものの方が良いとのことです。こればかりは好みの問題でもあるので仕方ありませんが、どうせ私はたまに作るだけなので今後も私好みのカレーを追求させてもらいたいと思います。