鞆の浦ただひたすら運転して、カレーを食べる。

この週末はアメリカ大統領が史上初めて広島を訪問したということで大きな話題になっていますが、先週末は私もドライブで広島に行っていました。滞在時間はわずか1時間ほどのことでしたが、原爆資料館などには近寄らなかったためか特に警備中の警察官などに遭遇することもありませんでした。

実はそもそもの目的地は福山市の鞆の浦でした。しかし当日の朝4時に目が覚めてしまい、明け方の道路が空いているうちに気分良く走りたいということで5時前に出発してしまったため、ひたすら一般道を走っていたにも関わらず鞆の浦にも8時半頃に到着してしまったのでした。そして現地に到着してはみたものの全く下調べしておらず、どこに何を見に行ったら良いものかがわからなかったので、車から町の雰囲気を見て、福山グリーンラインへ回って上の方から港を眺めただけで出発してしまいました。
nandi
そして次の目的地に決めたのが広島です。昼食には美味しいカレーを食べたいと思ったのですが、私好みのカレーは万人受けするものではないので、どうしても大きめの街でないと商売が成り立たないようで、この辺りだと広島に行かなければいけないようだったためなのですが、時間的にもちょうど良さそうだったということもあります。選んだのはnandiという店で、開店する11時より5分ほど早く到着してしまったために店先で待って一番乗りとなりました。こちらでは店名を冠したおすすめのカレーを食べてみましたが、スープカレーとは謳われていないもののそのような感じで、かなりスパイスが効いて辛いシャバシャバのカレーを固めのライスにかけて食べるとなかなか良かったです。

カレーを食べ終わってもまだ午前なのでまっすぐ帰るには早い、ということで以前散髪屋さんが何か言っていたのを思い出したのでにある大和ミュージアムこと呉市海事歴史科学館に行ってみることにしました。

ここは愛称としては「大和」を掲げていますが、展示内容としては正式名称の通り造船と軍港の町としての呉の歴史を伝えるものとなっています。入口を入ったところには1/10サイズの戦艦大和の模型が展示されていますが、旧日本海軍軍艦の象徴として掲げているだけのようです。建物の外には陸奥の巨大な41cm砲の砲身が何気なく置かれていますが、館内では回天などが展示され、悲惨な歴史を伝えるものとなっています。
竹原町並み保存地区
大和ミュージアムの向かいには海上自衛隊呉史料館・てつのくじら館があり、現代の呉の役割を知らせるものとなっています。呉地方隊では機雷除去を主要任務の一つとしているようで、機雷除去の仕組みや歴史という、普段なかなか知ることのできないものを学ぶことができました。また館外に設置されている潜水艦あきしおに建物から中に入ることができるというのもなかなか貴重ではないでしょうか。

ということで帰路を考えるとあまりのんびり見学していられなかったのですが、家族へのお土産に竹原の町並み保存地区という標示が目に入ったので、ちょっと寄り道をしてしまいましたが、意外にも観光客が多数いて驚きました。小京都巡りも一つのブームになっているのですね。
milenga
帰り道も一般道をのんびりと走っているとすっかりいい時間になってしまったので、岡山でカレーを食べることにしました。ゴールデンウィーク中に行ってすっかり気に入ってしまったmilengaという店なのですが、これが3回目です。この日は本当は別の店に行ってみようと思っていたのですが、閉店までにはまだ時間があったのにカレー切れで終了してしまっていて、それなら仕方がないと安心して食べられるmilengaにしたのでした。実はちょうど前日にFacebookビリヤニを始めたというのを知ったところだったので、そういう導きだったということにしました。この店はバングラデシュ人の料理長が作る、ハラル対応で野菜中心の本格的なインド料理を食べることができるのです。もともとライスはバスマティでとても美味しかったのですが、週末限定でこれをビリヤニに替えられるようになったということでとても楽しみでした。食べてみると味付けは濃くないのですが、スパイスがたっぷり効いていて、それだけで食べてもおかずと一緒に食べても非常に美味しいビリヤニで持ち帰りにしたいくらいでした。

いつも以上に満足して家に帰ると走行距離は550kmほどでした。しかしパワーはあるのに燃費の良い車のおかげで、ガソリン代はハイオクでも4000円ちょっとで済みました。有料道路も使っていないのであとは食事代と駐車料金のみで、朝5時(!)から夜8時頃まで遊んでこの程度ならいいですよね。まあこれで楽しいという人はあまり多くないのかもしれませんが。