工場夜景 (ダイセル)最初にしてはまずまず?

先週金曜日は「ストロベリームーン」とやらで満月の写真を撮る人がたくさんいたようですが、「“イチゴの月” と名付けられた『ストロベリームーン』は、通常の月と違って赤みがかっているのが特徴だ。」などと平気で嘘をつくメディアモドキに騙されてしまった人も少なくないようです。実際は「米国でいちごの収穫時期に見えることからつけられた呼び名らしい。」とのことで、月はいつでも昇り始めるときには赤っぽく見えるものです。

ということで私はそれとはまったく無関係に、ふと思い立って帰宅後にカメラを持って出掛けてきたその行き先は瀬戸内海沿岸の工場地帯で、そのターゲットは工場です。「姫路工場夜景 撮影スポット情報」というウェブサイトを参考に姫路市の網干(あぼし..「ぼ」だけを高く発音します)にあるダイセル日本触媒の工場を撮りに行ってきました。実は私は結婚当初に網干にある社宅に住んでいたのでかなり久しぶりにその近所に行ったのですが、当時はそれらの工場には近寄らなかったのでそんなに立派な工場があるとは知りませんでした。
工場夜景 (ダイセル)
最初に行ったダイセルの方は網干なぎさ公園という公園から見えるのですが、公園の駐車場に車を停めて真っ暗な公園を歩くのはちょっと心細いものの、懐中電灯で照らしながらずんずん歩いていくと眼前に工場が美しく浮かび上がってきました。岸壁からと、ちょっと離れた見晴台からと撮ったのですが、私は夜型ではないのでまりゆっくりといる気になれず、もう帰ろうかという気になってしまいました。しかしせっかく出てきたのだからと日本触媒の方にも向かいます。

こちらは興浜海岸からとなるのですが、工場のフェンスは目隠しがされてしまっているので車道からはあまりきれいに撮れず、岸壁に登ってということになります。この岸壁にはところどころにステップがついているのですが、傾斜が急なのと、岸壁の幅が50cmほどしかないので高いところが苦手な人には辛いでしょう。私もちょっとふらついたら終わりなので緊張しながらなんとか撮りました。ここには私が行ったときに同好の士が1人だけいましたが、慣れた感じで私が帰る時にもまだずっと撮り続けていたようです。
工場夜景 (日本触媒)
カメラの設定としては、全体的にシャープに撮りたいので絞りをf=8に絞り、できるだけノイズを抑えたいのでISO感度は100、シャッター速度を15秒から20秒までの間で変えて露出を調節してみました。こういう時に、とりあえず撮ってみてすぐに写り具合を確認して設定を変えてみる、ということができてしまうのはデジタルならではのことで、とてもありがたいことです。フィルムの時代であればいろいろ設定を変えて撮ってみて、あとで現像してから良いものを選ぶ、ということになるでしょうから、アマチュアにはフィルム代もかかりますし、慣れるまでは失敗してフイにしてしまうことも少なくなかったでしょう。

初めてにしては思った以上にきれいな写真が撮れたので、また別のところで夜景を撮ってみたくなってきました。特に、工場ではありませんが伊勢湾岸道から見える名古屋港のガントリークレーン、通称「キリン」がとても美しいので、いつか撮りに行きたいと思っています。