東芝よもやこんなことになるとは。

今日はついにというかなんというか、衝撃的なニュースが舞い込んできました。日本のいわゆる総合電機メーカー三社の一角、あの東芝がとうとう8月1日付で東証二部に降格されることが決まってしまったとのことです。

東芝といえば1875年創業の電信機工場に端を発する日本国民の誰もが知る伝統ある企業でしたが、2006年に買収した原子力会社Westinghouse Electricの巨額の損失と、それを隠すための粉飾決算とで社会的な問題となり、ついにここまで没落してしまいましたが、その責任のすべては経営陣にあると言って間違いないでしょう。100年以上の歴史も崩れ去るのはあっという間、いとも簡単に地に落ちてしまうものです。

メーカーと言えど、良いものを作っているだけでは成り立たないというのも明らかになりました。我が家の家電製品で東芝製のものはテレビくらいのような気がしますが、これは今でもまったく問題なく活躍しており、当時大枚はたいて購入しただけのことはあると思っています。また、そうして目に見えるもの以外にも、フラッシュメモリを始めとして各種製品に組み込まれている電子デバイスも数知れないでしょう。そういえばFlashAirも東芝製でした。このように有力なブランドであっても、吹き飛んでしまうのです。

二部に落ちたからと言って潰れてしまうわけではないのでそう悲観する必要はないのかもしれませんが、20年以上前の私の就職活動中に視野にあった三洋シャープもあのような残念なことになってしまいましたし、これらとは一線を画す一流企業だと思っていたあの東芝が、というのが非常にショックです。私はなぜか東芝を選択肢に入れませんでしたが、東芝に入社した私の友人もいますし、何かが違っていたら私も当事者になっていたかもしれません。ちなみにその友人はすでに転職して難を逃れているようです。

実は私の勤務先も入社して間もなく「経営の危機」などと言われて緊縮政策がしかれたりして、その後なんとか持ち直して今は安定しているように見えますが、まさに一寸先は闇、今後何がどうなるかはわかりません。中国を始めとする各国が日本を追い越そうとしていますので、安泰というようなことはないのだと思います。明日は我が身と思って気を引き締めて参りましょう。