前作Ocean’s Elevenに続いて今年始めに公開のOcean’s Twelveを観ました。
前回は11人でカジノの金庫を狙って見事に盗みに成功したわけですが、今度はその被害者であるカジノのオーナーに居場所を突き止められて盗んだ金の返済を迫られるという少々情けない話で始まります。結局これはDanny Oceanらをライバル視する同業者にバラされたということになるわけですが、このVincent Cassel演じる同業者Night Foxとの盗みの勝負が今回の本題になっています。
Catherine Zeta-JonesやBruce Willisも加わって前作以上の豪華キャストで一層きらびやかになっているのですが、残念ながらその分盗みに周到な準備や各メンバー一人一人についての描写は雑になってしまっていて、やはり二番煎じはダメなのかと感じてしまいました。とはいえ、前作以上に映像はオシャレになっていますし、前作以上のどんでん返しも待ち構えていますので、決して退屈な映画になってしまっているわけではありません。一部「こんな茶番でいいのか」と思ってしまう場面もありましたが、後でそれはあえて茶番として演じているのだということがわかり、ちょっと唸ってしまいました。
全体的にはやはりOcean’s Elevenの方が楽しめる映画であったように思いますが、ヒロインらしいヒロインがJulia Robertsしかいなかった前作に対し、今回はCatherine Zeta-JonesがEuropolの敏腕刑事として登場し、華を添えてくれているところはいいところでしょうか。Vincent Casselのアクロバティックなシーンもありますが、そういう変な所に懲りすぎてるような感もあり…まあ、それなりには楽しめましたけどね。
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