GoogleがKeyhole社を買収して無償公開することになり私が大変な衝撃を受けたGoogle Earthがバージョンアップされ、Release 4のベータ版が公開されました。
今回のバージョンアップによりユーザインタフェースが改善され、ナビゲーションボタンが画像表示エリアにオーバーレイ表示されるようになったため、画像を大きく表示できるようになりました。また、表示される写真画像の解像度が大幅に向上し、人間一人一人やクルマの車種まで判別できるような精細な写真が表示できるようになっています。さらに、先日同じく無償公開されたSketchUpとの連携も強化されているようです。
残念ながら日本で高精細な画像が表示できる地域はまだ限られているようで、私が住んでいる辺りは以前と変わらず道路もはっきりわからないような状態なのですが、アメリカやイギリスはかなり高解像度の画像を見ることができるようになっています。ここまで細かく見えるとなると防衛上の問題も出てくるというのもあながち大げさではないように感じてしまいます。ちなみにこの写真は私がロンドンにいたときに住んでいた家ですが、ここまではっきりと見えると思い出もよみがえってきたりしてこれまで以上に楽しむことができます。市街地中心部になるともっとくっきりとした画像を見ることができます。
また今回、Windows 2000/XP版とMac OS X版の他に、Linux版も同時に公開されています。先日はPicasaのLinux版が公開されておおっと思ったものですが、今回は同時リリースということで、GoogleがMicrosoftに対抗するためかLinuxにも力を入れている現れですね。日本ではまだLinuxはマニアのものでしかないかも知れませんが、欧米では一定の地位を築いてきているということでもあるのでしょうか。マルチプラットフォームであるということはそれなりにアピールできるポイントになるでしょうから、今後も継続してもらいたいと思います。
ともかく、最近はあまりGoogle Earthで遊ぶこともなくなっていましたが、今回のバージョンアップをきっかけにまた世界旅行気分を味わってみようかと思います。