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ナナガンと千里川土手

早起きは三文の徳

最近、歳のせいだけではなく朝型の次男が試験前で勉強するために早起きするためもあって、眠りの浅い私はやけに早い時間に目が覚めてしまいます。もう木曜日で試験も終わったので熟睡できるかと思いきや、そういうペースになってしまったようで今朝も日曜日だというのに5時前に目覚めてしまいました。先週の日曜日も同じくらいの時間に起きてしまったのですが、せっかく早起きしたのだからと5時半頃に家を出て、早朝から大阪へドライブに行ってしまうことにしました。

目的地は車やバイクと一緒に夜景を撮るスポットとして有名らしい、大阪港第三突堤第七岸壁、通称「ナナガン」です。私もつい最近知ったのですが、写真や動画を見ると確かになかなか良いスポットのようなので私もいてもたってもいられなくなったというわけです。ただし、私は夜は苦手ですし、道路も目的地も混雑しているのは嫌なので今回は早朝に行ってみたのでした。

ナナガンはその名の通り大阪港の港湾区域で、周辺には物流倉庫が立ち並び、大型トレーラーやトラックが出入りする地域になります。そんな倉庫群の間を走っていくと開けた岸壁に出るのですが、私が行ってみるとまだ朝7時過ぎだというのに物好きな人たちの車がすでに何台も停まっていました。前の晩から夜通しそこにいたようなヤンキーっぽい集団もいれば、旧型のフェラーリやポルシェのグループもいて、車やバイクが好きそうなのは共通点のようです。

実際に行ってみると思っていた以上に気持ちのいい場所でした。おそらく遮るものがなく大きく空が広がっているのが良いのでしょう。前方には阪神高速湾岸線の港大橋が鮮やかに赤い威容を晒し、存在感を示しています。この港大橋はカナダのケベック橋、イギリス・スコットランドのフォース橋に次いで主径間長で世界3位のトラス橋ということで、とても立派なものです。

私は近くのマクドナルドで買ってきた朝食を橋を眺めながらのんびりと食べましたが、穏やかな天気と早朝ということもあって周囲は静かでとても落ち着いていて、かなりリラックスすることができました。ここは適当に写真を撮って後にしましたが、とても良かったのでまたもっと日の短い季節に行ってみたいと思います。

次に向かったのは伊丹空港としても知られる大阪空港の滑走路の端、千里川土手です。ここは関西に来てすぐに大阪出身の友人に教えてもらっていましたが、実際に行ってみたのは初めてです。以前は車を停める場所がなかったので行きにくかったのですが、昨年になって近くにタイムズ24のコイン駐車場(タイムズ豊中勝部1丁目とタイムズ豊中勝部1丁目第2)ができたとのことで、気兼ねや心配なくゆっくりと要られるようになったのでした。

ここでは着陸直前の飛行機が頭上20m程度の高さで通過するのでその迫力は相当なもので、小さな子供は「怖い怖い」と半泣きになっていました。シント・マールテンのプリンセス・ジュリアナ空港にも引けを取らない…と言いたいところですが、残念ながら現在はB747などの大型機は大阪空港に飛んでこないので、その点ではプリンセス・ジュリアナ空港に軍配が上がるということになります。とはいえ、全盛期とは違うにしろ離着陸の頻度は高いので、着陸機が次々に飛来するだけでなく、その合間に離陸する出発機が直ぐ側で待機しているので、飛行機好きにはかなり楽しめる場所でしょう。実際、数十人ほどのカメラを持つ人持たない人が私と一緒に飛行機を仰ぎ見ていました。

また、ここでは雑誌か何かの撮影を行っていたらしく、モデルの若い女性をカメラマンと数人のスタッフが取り囲み、飛行機が頭上を通過するタイミングに合わせてシャッターを切っていました。喋っているのを聞いていると飛行機の運行に詳しそうだったので、「月刊エアライン」のような飛行機関係の雑誌なのでしょうか。それとも関西ウォーカーのような情報誌、あるいはタウン誌のようなものでしょうか。この日は曇っていて青空が見えなかったのが残念ですが、あまり晴れていて暑いのも大変なので逆に良かったかもしれません。

ということで、この日はこれで切り上げて昼食を摂り、自宅には3時過ぎに帰ったのですが、出発が早かったのでそれでも十分満足感がありました。大阪方面は混雑するのでいつも避けてしまっていたのですが、この日のように早朝に出発すればそれほど大変でもないことがわかったので、これからはまた遊びに行ってみたいと思います。見学には事前予約が必要ですが、舞洲の清掃工場などにもぜひ近いうちにと思っています。

ぷらっとこだま

転んでもただでは起きない?

実は先週、私の叔父が急逝したとのことで葬儀に参列するため、週末は東京に行っていました。もちろん遊びに行ったわけではありませんし、楽しいことでもなかったのですが、折角の機会ということでできるだけ楽しんでしまおうというのは少々不謹慎でしょうか。

私の住んでいる姫路から東京に行く場合、普通は新幹線のぞみを利用するでしょう。姫路駅にも東京行きののぞみが1時間に1本は停車するようになり、一度乗ってしまえば3時間で到着してしまうので大変便利なのですが、片道15000ほどかかってしまうのと、「面白くない」というのが問題で私は個人で行くときにはほとんど利用しません。

その他の選択肢としては神戸空港から羽田行きの飛行機、特にスカイマーク便を利用するという手があります。チケットは12000円前後で購入でき、飛行時間も1時間ほどなのですが、神戸空港までの電車賃と待ち時間を考慮するとのぞみとほとんど変わりません。でも、新幹線より飛行機の方が旅行している感があって私は好きなのでたまに利用しています。他には高速バスという手段がありますが、日程が厳しいときには夜行バスは良いですが疲れてしまいますし、昼行バスはとても安くて良いのですが8時間もかかってしまいます。

今回は何か別のルートはないかと探していると、同僚S君が「ぷらっとこだま」というのを教えてくれました。これはJR東海の関連会社JR東海ツアーズが提供しているツアー商品になりますが、こだまの指定席に飲み物1本がついて新大阪・東京間が10500円、さらに1500円出すとグリーン車に乗れるというものです。「これは面白い。ネタになる。」ということでいそいそと申し込もうとしたのですが、チケット配送が必要なためかインターネット予約は5日前までということでできず、仕方ないので代理店であるJTBの窓口へ行って購入してきました。もちろん往復ともグリーン車です。

これはツアー商品であり切符ではないので他の列車への振替などはできず、乗り遅れたりした場合には無効になってしまうということで少々緊張しますが、JR東海の企画ということで新大阪出発なので新大阪までは在来線の新快速を利用しました。新幹線に比べると30分ほど余計に時間がかかりますが、新幹線特急料金はばかにならないので、特に急いでいるわけでもない私には新快速で十分です。新大阪では駅弁にぎわいというところで全国100種類以上の駅弁が購入できるというので、ここで稚内駅の三宝めしという弁当を購入したのですが、写真で見て予想していた以上に小さくてびっくりしたものの満足度はなかなかでした。

この弁当を手に恐らく人生初のグリーン車に乗り込んでみたのですが、行きの列車はN700A系車両だったのでとても快適で、100V電源もあって助かりました。あまりの静かさについウトウトしてしまうほどでしたが、帰りは違いました。700系の初期の車両だったらしく電源はなく、中年男女8人ほどのグループが私の後ろの席で昼間からビールを開けて騒々しく、せっかくのグリーン車が台無しにされてしまいました。こういう本当の「マナー」を理解できない年配が増えているのは本当に困ったものです。

ということで、新幹線自体はこれまでに何度となく利用してきているので特に珍しいものでもなかったのですが、割安に利用でき、こだまがのぞみより1時間ほどよけいにかかるといってもバスよりは遥かに速く、たびたび停車するだけで走っている間は高速なので特に苛立ちを感じることもありませんでした。まあ、もともと急いでいる人が利用するようなものではないので、まったくこれで問題ないと思います。

ちなみにJR西日本の区間でも日本旅行がバリ得こだま・ひかり号という似たようなものを提供していますが、こちらはその名前の通りひかりでも利用できるようです。これだと姫路から博多までわずか6700円で行けてしまうとのことで、大変お得ですね。座席指定はできないとのことですが、グリーン車には500円で乗れるなど、ぷらっとこだまとはいろいろ違いがあるのも面白いですが、またぜひ利用してみたいと思います。

山口ドライブ

日本にもまだまだ魅力がいっぱい。

何らかの都合により果たせなかったことに再度取り組むことを「リベンジ」という人が多いと思います。他の人がそう言うのは全く構わないのですが、私はその言葉の元の意味を考えるとちょっときついのであまり好きでなく、自分で使うことはありません。では何と呼べばいいのか、あまり適当な言葉がないのでそこに「リベンジ」という言葉がフィットしたのでしょう。特に難しいことでもないなら「再挑戦」というのも大げさですからね。

さて、先日「ゴールデンウィークに体調を崩して3日も寝込んでしまい、ドライブ旅行を泣く泣くキャンセルした」と記事に書いたのですが、往生際の悪い私はどうしても諦めきれず、先週末に普通の週末の土日で行ってきてしまいました。「リベンジ」です。

普段は有料道路を使わない私ですが、今回は自宅からちょっと距離があるので途中まで高速道路を利用しました。朝6時前に自宅を出発し、山口市内で昼食を摂る予定にしていたので、山口市街地のちょっと手前、徳地ICで中国自動車道を降りて走っていたところ、大きなパラボラアンテナがいくつも並んでいるのが見えてきました。ちょっと気になったので近づいてみると、KDDI山口衛星通信センターという施設だそうで、アンテナの下までは入ることができないものの、一般向けにKDDIパラボラ館という見学施設が無料公開されていました。午前中の早い時間だったこともあるのか他には誰もいませんでしたが、10分間ほどウロウロして写真を撮らせてもらいました。気ままな一人旅ではこういう思いがけない発見がなかなか楽しくて良いです。

その後、昼食にはまだ早かったので寄ってみたのが市街地のすぐそばにある瑠璃光寺で、ここの五重塔が国宝に指定されていて一見の価値があるというのを見ていたのでした。実際に境内に足を踏み入れ、すぐ右側に見える光景には思わず息を呑みました。青々とした新緑に囲まれた五重塔の重厚な佇まいはとても素晴らしいもので、本当に見ておいて良かったと思います。紅葉の時期もきっときれいなはずなので、それもぜひ見てみたいものです。

その後、市内でお腹を満たした後に向かったのは国内最大規模の鍾乳洞、特別天然記念物秋芳洞です。日差しの強い日だったので駐車場から入口までちょっと歩くので疲れてしまいましたが、入り口が近づいてくるとひんやりした空気が流れてくるのが感じられます。洞内には川が流れていて、私がこれまで見たことがないような広々とした空間が開けていて、またなかなか幻想的な雰囲気がありました。しかし、洞内の気温が低いのはいいのですが、湿度がとても高いので歩いているうちにかいた汗が全く蒸発せず、実は外に出て風に当たった方が快適に感じられ、涼しいところで休もうと思ったのは少々期待はずれでした。まあそのために寄ったわけではないのですが。

次に寄って見てみたのは秋吉台のカルスト台地です。こちらも特別天然記念物に指定されていますが、南側から丘を上って見えてきたその景色には、誰もいないのに思わず「おおっ」と声が出てしまいました。なだらかな丘の起伏に沿って、草地の中にたくさんの石灰岩の柱が立ち並んでいるさまはこれまた幻想的です。夕暮れ時にはひと際かもしれません。

その後はしばらくドライブして、早めの夕食を摂ってからJR山陰本線の特牛駅へと行ってみました。ここはなんということのない、1日の平均乗車数がわずか20人ほどという田舎の寂れた駅なのですが、私は子供の頃にこの駅名をクイズで難読駅ということで見たので覚えているのでした。「特牛」と書いて「こっとい」だなんて知らなければとても読めませんが、その由来にはいくつかの説があるようですね。実際に見に行ってみるとやはりなんということのない駅でしたが、変に有名になってしまった駅が色気を出しておかしくなったというようなこともなく、逆に質素でいい味を出しているのではないかと思います。

そしてこのあと、今回の旅の最大の目的である角島大橋へと向かったのですが、夕暮れが近づいていて光線が良くなかったのと、見物客も多かったので翌朝出直すことにして、長門市内に取っていたホテルへと向かいました。

翌朝は5時に起き出してさっさとチェックアウトして、さすがに道路はガラガラなので6時前には角島大橋に到着しました。しかし現地には既に同好の士が数名いてカメラを向けていましたが、お互い譲り合って私もスムーズに写真に収めることができました。残念ながら空はやや霞んでいて真っ青な空と海というわけにはいかなかったのですが、それでも誰もいない橋を正面から撮ることができたりして、念願が叶いました。

そしてさらにこのあと、休む間もなく向かったのはこのすぐ近くで最近話題のもう一つの名所、元乃隅稲成神社です。この神社は海のすぐそばに100基以上の真っ赤な鳥居が並んでいてとてもエキゾチックな風景となっているのですが、CNNがJapan’s 34 most beautiful placesとして選んだうちの一つということで主に「インスタグラマー」の間で人気となっており、アクセス道路がとても細いこともあって渋滞となっているようなのでこれも早朝のうちに行ってしまいたかったのです。7時過ぎに到着してみるとやはり先客が数名いましたが、目の前の駐車場に難なく停めることができ、誰も邪魔にならずに写真を撮ることができました。周辺の道路は本当にすれ違えないほど細いですし、前日の午後には観光渋滞中という表示も出ていたので、週末の昼間ではこうは行かないのだろうと思います。

ということでこの時点ではまだ朝8時前でしたが、日本海沿いに出雲まで向かい、出雲大社をさっと見て帰るだけとしました。やはり道程が長いのと、翌日からまた仕事をしなければならなかったので、あまり欲張りすぎるとろくなことにならないと思ったのですが、もう既に盛りだくさんの旅だったので大満足です。もう一度行ってみたいと思うところもありましたし、今回は萩なども通過するだけになってしまったので、次はぜひ妻も連れて行ってみたいと思います。なお、今回の旅の食事は次の記事でご紹介します。