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San Francisco

仕事さえあればやっぱりここに住みたい。

前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、この夏の旅行の最後はサンフランシスコで締めくくりです。私は5年前に勤務先から短期語学留学という制度で3週間滞在していましたが、その時からぜひ家族を連れて来たいと思っていたので、ようやく念願が叶ったということになります。ただし残念ながら長男は既に帰国してしまっていて連れていくことができませんでしたが。

セコイア国立公園からサンフランシスコに到着したのは6時頃になってしまいましたが、公共交通機関の充実した市内では不要なレンタカーを返却してしまう前に、まずTwin Peaksに立ち寄りました。ここは標高270mほどの小さな双子の山ですが、この山頂付近からサンフランシスコの街並みを一望できるのです。私はここから眺める目抜き通りMarket Street周辺の景色が大好きです。

この後、この日は空港のレンタカーセンターでレンタカーを返して、偶然ホテルの隣にあった日本食レストラン「一膳」で夕食を奮発して終わりました。

サンフランシスコ2日目からは前日に空港で買っておいたMuni Passportという路面電車・バス・ケーブルカーに乗り放題のチケットを駆使して動きまわりましたが、ホテルは空港近くのMillbraeというBARTとCaltrainの駅のすぐ側に取ったので、市内まではこのどちらかに乗っていく必要があります。これらはどちらも1人$4.50ほどの同じような料金だったので、それぞれ乗ってみました。前回の留学中にBARTには何度も乗ったことがありますが、窓が汚れていて外がよく見えないのを除けば普通の電車です。一方Caltrainの方は比較的長距離の通勤客を対象としており、機関車が総二階建ての客車を引くというものなのでまず日本にはないものでしょう。また、東京の電車ほどではないもののCaltrainは朝の通勤で非常に混雑していてびっくりしました。

市内では妻が見たいと言っていた、ドラマ「フルハウス」のオープニングに登場するPainted Ladiesや、Lombard Streetの曲がりくねった坂道、その他定番のFisherman’s WarfやGolden Gate Bridge、Ferry Buildingのファーマーズマーケットなどを2日かけて見て回りました。この間、ケーブルカーやバスには何度となく乗りましたので、Muni Passport 3日券は1日で完全に元を取ることができました。

もう一つ定番のAlcatrazにも行こうと思ったのですが、直前までクルーズの予約を取らずにいたら空きがなくなってしまって断念せざるを得ませんでした。私自身は一度行っているのでいいのですが、次男が関心を持っていたので残念です。まあ彼には大きくなってから自分で行ってもらうことにしましょう。

サンフランシスコでもう一つ楽しみにしていたのは食事です。ここは意識の高い人が多く住んでいるということもあり、非常に洗練された美味しい食事が食べられるのではないかと思っていたのですが、これはまさしく正解でした。Foursquareの評価を大いに参考にしつつ選んだ甲斐もあり、ホテルのサービスに含まれていた朝食を除く昼夜5食はいずれも素晴らしいレストランにめぐり逢うことができました。

最初の夕食は上でも触れた「一膳」ですが、デトロイトで食べられるものとは一味違う新鮮な魚の寿司と串焼きを堪能しました。サンフランシスコ2日目の昼はFisherman’s Warfの路上に面しているTarantino’sでたっぷりのカニを使ったカニサラダサンドイッチ、夜はシーフードレストランPacific Catchでアヒツナボウル、つまりマグロ丼の西洋風なものにしましたがこれもなかなかです。これは味もさることながら見た目が非常にきれいでした。3日目の昼もまたシーフードレストランWoodhouse Fish Co.でダンジネスクラブたっぷりのダンジネスロール、夜はサンフランシスコに数店舗あるSuper Duper Burgersというバーガー店のその名もスーパーバーガーですがこれもまた美味しさは最高レベルでした。他にも幾つも入ってみたい店がある中でシーフードにこだわってみましたがどれも大当たりで、旅先での食事を旅行の大きな楽しみとしている我が家にとって非常に良い結果となりました。もうちょっと長く滞在したらさらに新しい出会いがありそうですが、街の規模から言ってもそれはきりのないことになりそうです。

Kings Canyon and Sequoia National Park

大きすぎてわからなくなってきます。

ヨセミテ国立公園の次に向かったのはキングズキャニオン国立公園というところです。あまり名前は知られていないと思いますが、ヨセミテの南側、ロッキー山脈の西側にある国立公園で、セコイア国立公園と隣接しており、現在は合わせて1つの国立公園として管理されているようです。

キングズキャニオン国立公園では沈静化しつつあるものの現在進行形で山火事が発生しており、その大部分は立入禁止となっていました。しかし、今回見に行きたかったグラント将軍の木のある地区だけは公開されていたのでほぼ問題ありません。このグラント将軍の木というのは世界最大の木の称号を争った2本のジャイアントセコイアの巨木のうちの一つで、地面からの高さ81.5m、幹の周囲32.8mというものです。数字が大きすぎて全くイメージが湧きませんが、駐車場で車を停めてそばにあった木と車を見比べてみた時、現実離れしたスケール感に思わず薄ら笑いを浮かべてしまいました。

ここはジャイアントセコイアを中心とした森なので、そこらじゅうに巨木が立っています。そんな中で最大というのはどういうものなのかと思っていましたが、確かに大きいけれども圧倒的というほどではありません。周りの木もそれだけ大きい物ばかりということなのですが、まあこんなものか、ということで次へ進むことにしました。

次というのは隣のセコイア国立公園です。この日の宿はセコイア国立公園の中にあるWuksachi Lodgeというところにしたのですが、こちらはヨセミテのTenaya Lodgeよりもちょっと古いためか施設は簡素で、宿泊棟が管理棟とは離れていて非常に静かなところでした。一方、レストランは味もサービスも良く、空調が良くないのとWi-Fiも携帯電話の電波も非常に弱く不安定だったことに目をつぶれば、すなわち現代的な生活を少々諦めればいいところだったと思います。

このWuksachi Lodgeには昼過ぎくらいに到着したのでチェックインには早く、レストランで昼食だけ食べてまたすぐに出発しました。このセコイア国立公園ももちろん名前のとおりセコイアの立ち並ぶ森となっているのですが、こちらには世界最大の木であるシャーマン将軍の木があります。また、もう一つ見ておきたかったのがTunnel Logで、横倒しになって道路を塞いだ巨大な丸太を車が通れる大きさに繰り抜いてトンネルにしたというものです。ちなみに、多くの人がどこかで写真を見たことがある、立っている巨木を繰り抜いてトンネルにしてしまったのはこれとは別で、ヨセミテにあったWawona Treeという木だったのですが、1969年に雪の重みに耐え切れず倒れてしまい現存しないとのことです。

Tunnel Logを見るためにはGiant Forest Museumというところに車を停めてシャトルバスに乗る必要があるのですが、そのバスが最初に停まったところで降りてみたところ、そこはMoro Rockという巨大な岩の足元で、岩の上まで階段通路が作られているということなので登ってみることにしました。この岩の高さは75mなのでちょっとしたもののはずですが、そもそも標高2000mの場所なので若干空気が薄く、日頃の運動不足のせいもあって結構な負荷でした。しかし、頂上は眺めのいい展望台になっていて登った甲斐がありました。

Tunnel LogはそのMoro Rockからまた5分ほどシャトルバスに乗ったところにありますが、思っていたよりも大きなものではないように感じてしまいました。しかし実際には日本にはこのような太さの木はなかなかありませんし、あまりに立派なセコイアばかり見てきたので麻痺してしまっただけなのだと思います。そうこうしているうちに時間も経ってしまったのでこの日はロッジに戻り、シャーマン将軍の木は翌日としました。

シャーマン将軍の木は専用の駐車場に車を停めて、そこから歩いて降りていったところに立っています。この木は高さ83.8m、幹の周囲31.1mということで、グラント将軍の木よりも若干高く若干細いということになりますが、体積で比較するとこの木が世界で一番大きいということだそうです。樹齢はおよそ2200年ということですが、古代ローマの時代からここに立っているということになり、その時の周囲の状況がどんなだったのか色々想像が膨らみます。

ということで、シャーマン将軍の木は朝一番に立ち寄って、この日はすぐにサンフランシスコへ向かって走ったのでした。 (続く)

Yosemite National Park

水はなくても。

ということで、カリフォルニア旅行最初の夜はヨセミテ国立公園のすぐ外側にあるTenaya Lodgeというところに泊まりました。国立公園に行くなら公園内の自然に囲まれたロッジがいいなあ、ということで選んだのですが、何の事はない、ちょっと高級なリゾートホテルでした。レストランも美味しかったものの結構高額で、無用な贅沢をしてしまった気分でした。とはいえ、ホテルにしてもレストランにしても公園の近くには選択肢がないので仕方ありません。ロッジについては公園の中心部にもありますが、私が予約しようとした時にはこちらは既に満室だったので、やはりいいところに泊まろうと思ったら早めに動き出しておく必要があります。

Tenaya Lodgeから公園の中心、Yosemite Villageへは車でちょうど1時間ほどかかります。高い木に囲まれた山道をひたすら走っていくことになりますが、もうすぐ着くというところでトンネルを抜けるとYosemite Valleyが一望できる展望台があります。ここから見る巨大な岩山が作る渓谷と谷底を覆うように立ち並ぶ木々の壮大な眺めには、私も思わず息を呑みました。またちょっと先にはブライダルベール滝が見られるポイントもありますが、ヨセミテの滝や川は基本的に雪解け水なのでもっと早い時期でないと流れを見ることはできないようです。

Yosemite VillageではYosemite Valley Floor Tourというものに申し込んでいたのでこれに参加しました。トレーラーの荷台にオープンの座席が付いているような乗り物で谷底部分を周って案内してくれるというもので、若い女性のレンジャーが一生懸命飽きないように説明してくれました。途中2箇所で止まって降りることができますが、延べ2時間かけてゆっくりと見て回ることができるのでこれだけで随分満喫できたような気がします。

ツアーの後はVillageにあるフードコートで食事を済ませ、Mirror Lakeに行ってみようということで車を移動し、駐車場からトレイルの入り口まではバスに乗って行きました。こういうバスが無料で頻繁に運行されていたり、レンジャーがガイドツアーをやっていたりするというのは日本の国立公園にはないことで、名前は同じでも非常に大きな違いです。

さてそのMirror Lake、写真を見ると非常に綺麗なのですが、Wikipediaにも「季節限定の湖」とある通り…水が全くありませんでした。片道2km弱のトレイルですが、馬で行く人が多いのか大量の馬糞にまみれていて非常に歩きにくかったということもあり、もしやとは思っていたものの見事に水が一滴もなかったのには驚きました。ちゃんと調べてから行けということではありますが、ちょっとした運動になりましたし、他に特に行くところがあるわけでもないのでいいのです。

ということで、Tenaya Lodgeには2泊しましたが、ヨセミテ国立公園に行ったのはこの一日で、翌朝には次の目的地であるキングズキャニオン国立公園へと向かったのでした。 (続く)