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George Michael 1963-2016

“You’ll never find peace of mind until you listen to your heart.” – George Michael

Michael Jackson、David Bowie、Princeに続いてまた一人、80年台のポップスターが旅立ってしまいました。George Michaelが53歳の若さで自宅で亡くなったとのことです。当初死因は明らかにされていませんでしたが、今は心不全と報道されているようです。

本名をΓεώργιος Κυριάκος Παναγιώτου (Georgios Kyriacos Panayiotou)というギリシャ人の血を引く、ギリシャ系らしい彫りの深い彼はAndrew RidgeleyとともにポップデュオWham!でデビューして一躍アイドル的人気を得ました。この頃ヒットしたCareless WhisperやLast Christmasといった名曲は今でも今でも度々耳にするどころか、Last Christmasはクリスマスの定番として長らく親しまれていますので、仮に彼を知らなかったとしても彼の歌声を聞いたことが無い人はいないのではないでしょうか。その彼が奇しくもクリスマスの晩に亡くなるとはどういうことなのでしょう。

その後人気絶頂のさなか、1985年にコンビは解散してしまい、それぞれソロで活動していくことになります。Wham!の音楽面をGeorgeが支えていたということもあり、解散後パッとしないAndrewに対してGeorgeは人気を維持していきました。しかしその後しばらくして公然わいせつ、薬物影響下の運転などで度々逮捕されるなど、私生活面は決して豊かなものではなかったようです。

ソロとなってから最初のアルバムFaithは大ヒットとなりましたが、それに比べるとそれほどでもなかったのが第2作のListen Without Prejudice Vol.1です。しかし、私はこのアルバムがとても好きです。Wham!時代やFaithとは打って変わってアコースティックギター中心のフォークな感じの曲が落ち着いていて、Georgeのしっとりした優しい歌声がとても良く合っているのです。

Listen Without Prejudice

¥ 1,441

(2016-12-27現在)

実は来年の3月3日に25周年記念としてこのアルバムのデラックス版が発売されることになっています。ただ、このアルバムが発売されたのは1990年なので、それからは25年以上経ってしまっており、一体何の25周年なのかはよくわかりません。まあそんなことはどうでもいいので、私はとりあえず購入することになるでしょう。

ちょうどWham!がヒットを重ねていた頃に私は父の転勤でイギリスに引っ越したので、彼らの曲はテレビなどで頻繁に聞いていて、日本の某(元)アイドルグループの解散などより断然ショックです。命あるものいつかは…と分かっていても、53歳というのはあまりに若すぎます。しかし、そんなことを言っていても仕方ありません。私は今も彼の歌を聞きながらこの記事を書いていますが、今年の残り数日はそうして過ごしたいと思います。

The Sound of Music

刷り込みのせい?

デトロイト空港はデルタ航空のハブ空港になっているため、日本との往復にはどうしてもデルタを使用することになります。だからこそありがたいことに直行便があるので文句も言えないのですが、つい数年前までのデルタの機材は酷いものでした。2010年に合併したノースウエスト航空から引き継いだ太平洋路線は航続距離の問題もあってしばらく機材も引き継いだB747-400を使用していましたが、退役時期を窺っていたのか機内エンターテイメントは一向に更新されず古いままで、前方のスクリーンにCRTプロジェクタで投影するという昭和のシステムがいつまでも使われていました。それが2012年になって個人用液晶モニタを装備した最新の「デルタスタジオ」に刷新されたのでした。何より嬉しいのは何十種類もの映画の中から自分の観たいものを観たい時に観ることができるということで、日本とデトロイトの間の13時間ほどのフライトの間には頑張れば6本もの映画を観られることになります。仕事で往復する人はそんな無茶なことはしないと思いますが、日本ではまだ公開されていないような最新の作品も含まれていますし、これを楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。

しかし、私は初めて観る映画をあの小さな画面では見たくなくて、今回の出張では行きは5回目の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」と「オデッセイ」、帰りは再び「フォースの覚醒」ともう1本は「サウンド・オブ・ミュージック」なんぞを観てしまいました。

サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版 ブルーレイ(3枚組) [Blu-ray]

¥ 5,150

(2016-04-02現在)

もう50年以上も昔の作品となりますが、この映画は母が若い頃から好きで、家にはサウンドトラックのアルバムがあってしょっちゅう聞いていたので、知らず知らずのうちに私も馴染みのあるものになってしまっていたのです。しかし、小さい頃にはテレビで観たことがあるとは思うのですが、大人になってからはまともに観たことがなく、改めて観てみようという気になったのでした。

映画そのものが古いだけでなく、舞台となっているのが第二次世界大戦直前の1938年のオーストリアということで、私も時代背景などがよくわからなかったのですが、難しいことは抜きにしてもミュージカル映画として気楽に楽しめば良いのだろうと思います。子供の頃から聞かされている私でなくても、「ドレミの歌」や「エーデルワイス」など日本でもよく知られている曲が歌われているので、初めて観る人にもとっつきやすいでしょう。

ただ、さすがに古臭さは否めません。せっかく音楽が中心なのに録音もあまり良くないので、この作品を現代の技術でリメイクしてもいいのではないでしょうか。根強い人気を誇る作品ですし、ひょっとしたら設定も少々アレンジした方がいいかもしれませんが、若い人にも再び認知されて売れるのではないかと思います。まあ私が言うまでもなく検討されて却下されているのでしょうが、サウンドトラックだけでも誰かがアルバムごとカバーしてくれないかなあと思います。ちなみに私は「ひとりぼっちの羊飼い」The Lonely Goatherdという、子どもたちがやる人形劇の歌が好きなのですが、この曲はGwen StefaniのWind It Upという曲で引用されていて、これもまた好きです。

しかし昔の映画が良いのは、無駄な緊張を強いられたりせずに安心して観ていられるということですが、それもこれも私が年を取ったということなのでしょうか。それにしても遡りすぎという気はしますが、実は最近は70〜80年代の映画を見返したりもしているのですが、Sean ConneryやRoger MooreのJames Bondなどは今観ても良い感じです。

Nicki Minaj – The Pinkprint Tour

自分の世界ではありませんでした。

先日、思いがけずNicki MinajのコンサートThe Pinkprint Tourのチケットが4枚手に入りました。ちょうど私の家族が帰国中でいなかったため、日本人の同僚の間で同行者を募ったのですが、残念ながら誰からも希望がなく、米人社員Aが彼女と行きたいというので2枚譲り、結局1枚は使わず私一人で行くことになってしまいました。Nicki Minajといえばそれなりのビッグネームだと思うのですが、やはりラップというのはとっつきにくいのか、そもそも関心もなく知らないのでしょうか。私もラップは苦手でほとんど聞きませんが、Nicki Minajはポップアーティストとも多く共演しており、またNicki自身の曲もポップチャートでいくつも大ヒットしているものがありますので、そういった曲だけでも楽しめればいいかという思いで行ったのでした。

場所はメトロデトロイトの北の方にあるDTE Energy Music Theatreという屋外コンサート会場で、Pine Knobというスキー場とゴルフ場に囲まれた緑豊かなところで、ここなら大きな音も迷惑になることはなさそうです。会場に到着するとまもなく前座が始まったのですが、事前に何も調べずに行ったので途中で知ったのは前座が4組もあるということです。それも全てラップでした。

前座は順にDej Loaf、Tinashe、Rae Sremmurd、Meek Millという私は名前も知らないような人たちでしたが、それでも何曲か聴いたことがある曲、Nowに入っていて持っているような曲もありましたし、会場はかなり盛り上がっていましたので無名の人たちではないようでした。特に、Meek MillはNicki Minajと婚約しているのだということをチケットを譲って一緒に行ったAから聞きました。ちなみにどうでもいいのですが、Meek MillはDream Chaser Recordsというレーベルを興しているらしいのですが、そのロゴがRolls Royceの丸パクリで、わざとやっているのかもしれませんが私には格好悪く見えて仕方ありませんでした。また、ヒップホップの世界では爆発音が流行っているのでしょうか。Nickiの時には使われませんでしたが、それ以外の前座の人たちはしきりに鳴らしていて、私はもう食傷気味でした。

それはさておき、9時頃になってようやくNicki Minajの出番となりました。Wikipediaにはセットリストが載っているのですが、それを見ると実に38曲、いったいどれだけの時間続くのだろうと思ってしまいました。しかし実際にはワンコーラスしかやらない曲が多かったり、観客に歌わせる曲なども含まれていたようで、ちょうど2時間ほどで終わりました。

私が知っている曲はヒットした4曲だけだったのですが、周りの人達は終始一緒に歌い踊っていて、私がこれまでに行ったことのあるコンサートとは大きく雰囲気が違い、客層もあってちょっと怖く感じてしまいました。黒人が多いのはいいのですが、髪型や服装が私と普段付き合いのある人達とは違うのです。まあどんな感じか行ってみよう、というのが私のモチベーションだったので、目的は達成できたとも言えます。しかし中には小学生くらいの子供を連れて来ている人もいて、セクシーさを強調したステージを見せて教育的に問題はないのか他人事ながら気になってしまいました。

辛かったのは音量の大きさです。前座の時点ですでに耳は正常に聞こえなくなってきていて、まともに音楽が聞けているのかどうか怪しい状態でした。終わったあともしばらく耳鳴りが続いていて、ようやく気にならなくなったのは3日くらい経ってからだったかと思います。しかし私はそんな状態なのに周りの人達は全く問題なさそうだったのですが、これはひょっとして歳のせいなのでしょうか。もう会場の前の方に座ってはいけないのかもしれませんし、コンサート用の耳栓を準備しておくべきなのかもしれません。実は以前も買っておこうと思いつつ、次の予定ができてからにしようと思っていたところ、今回は急だったので間に合わなかったのでした。次は同じことにならないよう、今から準備しておくべきですね。

印象的だったのは、歌い終わったあとにふと見せる、Nickiのなんとも言えない幸せそうな表情です。この人にとってはこれが天職なのだろうな、と思わせるようないい表情でした。