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フィッシングメールにご注意

みんな気を付けてよ!

先日、いつもどおり始業時刻の1時間前に出社してPCを立ち上げると、勤務先のメールボックスに他部署の業務に関する、しかし明らかに私には無関係な内容のメールに対して、まったく関係なさそうな他の部署の人が「宛先違いなので自分を宛先から除いてください」と全返信で返しているメールが入っていました。元のメールは入っていないのに返信だけ入っているというのも妙だったのですが、それをわざわざ送り主以外の全員に返信する意味がわからないなあと思って眺めていました。そもそも、送信先に私のアドレスは入っていなかったのですが、どうやら勤務先全従業員を対象にしたエイリアスを誤って送り先に入れてしまったようで、事業所のトップ以下数千人にそのようなゴミメールを送り付けてしまっていたはずです。

それだけなら「困った人だ」くらいで済むのですが、その後徐々に出社してきた人がPCを立ち上げて「私も…」とやり始めて、結局20人程度の人が同じようなゴミの投げ合いを始めてしまいました。最初の数人はまだしも、そんなメールが何通も届いているのを見て「何か変だ」とは思わないものなのでしょうか。まあ、数千人のうちの20人なので全体の1%にも満たないわけで、その程度の割合では避けられないものなのかもしれません。

それとは直接関係ないのですが、今日は私の私用のメールボックスにAmazon.co.jpから「注文通知」という件名の見たことのないメールが届きました。内容は「請求書」となっていて、Launchpad MiniなるUS$114.99の製品をトルコの人に配達することになっていて、「この注文があなたのやり方でない場合は、この注文をキャンセルしてください と表示されます」という妙な文章のうち、「この注文をキャンセルしてください」の部分がハイパーリンクになっています。

日本語のたどたどしさ以外にも、日本のAmazonなのに価格がUSDだったり、キャンセル方法だけが詳しかったりと怪しい所だらけでいかにもなフィッシングなのですが、もちろんこのハイパーリンクこそが釣り針で、短縮URL経由でどこかの怪しいウェブサイトへ飛ばされていくようです。ご丁寧にも短縮URLはamzauthlogなんてそれっぽい文字列にしてありますので、ちょっとだけ注意深くURLを確認してみた人もうっかり引っかかってしまうのかもしれません。

このメールはどうもあちこちに送られているようでITMediaやInternet Watchなどでも報じられているようですが、上で述べた「1%」に当てはまるような人のうちのまた何分の一かの人が釣られてしまうのでしょうね。インターネットのおかげであらゆることが便利になっていますが、犯罪者にとっても便利になってしまっているということも忘れないようにしましょう。

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Mastodon

今更ですがあえて。

今から1か月以上前のことになりますが、私が風邪で寝込んでいる間にインターネット界隈ではMastodonというマイクロブログが急に話題になっていました。Twitterが何年経ってもまともな収益が得られずに身売り話が出ているというのに一体何が新しいのだろうか、と頭痛でボーっとする頭で思いながらとりあえずIDを確保しておこうと登録だけしておいて、調べ始めたのは回復してきてからとなりました。

調べてみるとこのMastodonは分散型のマイクロブログで、GitHubで公開されているサーバーソフトウェアのMastodonを立ち上げれば相互に接続してフォローや返信、リツイートに相当するブーストなどができるというものでした。これはOStatusという分散型マイクロブログを接続するオープンな規格に基づいていて、GNU socialなどの実装とも相互に接続することができます。ユーザーはインスタンスと呼ばれる各サーバーに登録することになりますが、アカウントはインスタンスごとにそれぞれ独立したものになります。

これがなぜか日本でブームとなり、大学院生のnullkal氏が自宅サーバーで運営していたmstdn.jpがユーザー数世界一となったり、過負荷でサーバーが応答しなくなったり、さくらインターネットのサーバーに移転したり、その手腕を買われてドワンゴに入社したり…とごくごく短い間にいろいろありました。また、インスタンスごとのユーザー数ランキングではmstdn.jpとpixivのpawoo.netが1, 2位を占め、その他のインスタンスでも日本人のアカウントが増えることとなり、タイムラインは日本語のトゥート(ツイートに相当、象の鳴き声toot)で占有されるような状態になってしまいました。これが外国人ユーザーの目にどう写ったかはちょっと心配だったのですが、どうやら問題になるほどではなかったようです。

分散型であるということは運営側にとってコントロールが難しいということになります。タイムラインを見ていると無意味に卑猥な言葉をトゥートするユーザーが何人もいたりしますし、pixivが運営するpawoo.netでは法的あるいは道徳的に問題のあるイラストなどを投稿する人が多かったため他のインスタンスから接続を切られてしまうという事がありました。しかし、企業や権力によりコントロールされておらず自由であること、そして技術的にオープンであることには大きな魅力がありますので、ブームから1か月経って落ち着いてきたところから、どうなっていくのか興味深いところです。

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どうしてこんなことが可能なのでしょうか。

いつでもどこでもスマートフォンでメッセージのやりとりができて必要な情報が得られるということに慣れきった私のような者にとって、携帯電話の電波の圏外にいるというだけで底知れぬ不安を感じたりするものです。以前はそもそも旅行中に連絡が取れなくなるというのは当たり前だったにも関わらず、海外へ行くとなった場合でもそれは同様で、なんとかして通信手段を確保しようとしてしまいます。これまでアメリカの場合はWi-Fiも普及しているのでそれで我慢してきたのですが、先日のイタリア出張の際にはヨーロッパの通信事情がよくわからなかったためちょっと調べてみたところ、便利なものがあることがわかったので利用してみることにしました。

類似の製品は他にもいくつかあるようですが、私が使ってみたのはこちらの商品で、香港のCK Hutchisonという会社が傘下のThreeというブランドでイギリスを中心に展開している携帯電話サービスをベースに、ヨーロッパを中心に43カ国で利用できるというデータSIMを販売しているものです。有効日数やデータ使用量により色々なタイプがあるのですが、私が選んだのはこのタイプです。

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Amazonの当日お急ぎ便で購入でき、その後も手続きは必要ありません。SIMロックフリーのスマートフォンに挿入し、添付の紙に記載されているサービスを選択するだけで使用できるようになりましたが、自動選択ではうまくいかない場合もあるようです。一度石造りのレストランで圏外となった後、そのままでは復帰できず一旦機内モードにして戻すと復帰した、ということがありましたが、その他にはこれといった問題は特になく、私がいたオランダのアムステルダムと、イタリアのトリノとミラノでは電波の状態も安定していたのではないかと思います。

香港以外では3Gのみの利用となるようですが、メールやメッセージの送受信、写真のアップロード、検索などでは問題となるほど遅いわけでもなく、むしろ国内MVNOで平日のランチタイムに極端に遅くなった状態よりも速いので、ストレスはほとんど感じませんでした。そういえばLTEが始まった当初は自宅の無線LANよりも速いと感動したものですが、みんなが使い始めたことでそんな快適な状況はどこかへ行ってしまいましたね。

残念なのはテザリング不可なのでモバイルWi-Fiルーターでも使用できないということですが、これだけ安くて便利なら諦めるしかないでしょう。容量制限があるならテザリングさせてもいいような気はしますが、負荷とすることで安くできているなら仕方ありません。しかしそれにしても使用開始から30日間、12GBまで利用可能で3680円というのは破格ではないでしょうか。他にも、30日間1GBまでで2180円、90日間3GBまでで2690円、360日間12GBまで6280円などなど実に様々なタイプが揃っていますが、30日間3GBまで2600円というのもあるので、次回はこれでも十分かもしれません。

ちなみにヨーロッパのWi-Fi事情ですが、アメリカほど便利に使える状況ではないようでした。Free Wi-Fiを提供している店もないわけではありませんがまだ一般的なレストランまでは普及しておらず限定的です。また、ホテルのネットワークも非常に遅くて使いづらかったのですが、現地事務所のWi-Fiも驚くほど低速だったので、ヨーロッパの全体的な通信事情がその程度なのかもしれません。やはり日本の高速通信ネットワークは驚異的だと思います。