Topvalu Select豆のラインアップ拡大に期待…

私は家にいると淹れては飲み淹れては飲みとコーヒーをひたすら飲み続けてしまうので、かつては質より量が大事と思ってほとんど豆の質にはこだわりを持っておらず、スーパーなどで500g 500円程度で買えてしまうパック品を安売りで購入し、それで特に不満を感じずに済んでいました。しかし、ある程度まともな豆をしばらく味わってしまうと元には戻れなくなるもので、不思議なことに以前は美味しいと思っていたはずのコーヒーが安っぽいものに感じられてしまうようになりました。

というわけで最近はカルディのマンデリンフレンチ(その名の通りマンデリンのフレンチロースト)を好んで飲んでいるのですが、そのストックを切らしてしまったので今日は会社帰りに近所のマックスバリュに寄って、とりあえず何でもいいから一時しのぎのつもりでコーヒーを買うことにしました。まあどんな豆でもないよりはマシだろうということです。

失礼ながらあまり期待せずにコーヒー豆の売り場に行ってみると、安売りになっているのはインスタントばかりで豆はありません。インスタントでもないよりは…という時もあるのですが、家で飲んだり職場へ持って行くのにインスタントではちょっと悲しすぎます。というより、私はここ10年以上インスタントは買っていないような気がします。学生時代は「ネスカフェ プレジデントだけは許せる」とか言いながら飲んでいたような覚えがありますが。

それはさておき、豆の売り場を見てみると、普通の陳列棚の脇になにやら小さな棚が置かれていて、そこに小さな包装のコーヒー豆らしきものが並んでいます。それは「トップバリュ セレクト スペシャルティ コーヒー」なるもので、4種類のコーヒー豆が150gで500円弱というなかなかいい値段で売られているのでした。100g当たり300円以上というと、コーヒー専門店でもそこそこのクラスの豆ということになりますが、「スペシャルティコーヒー」を謳っているだけにそれがどれほどのものか試してみたくなり、ついつい買わずにはいられませんでした。

トップバリュといえばイオングループのプライベートブランドですが、このトップバリュにはお値打ちものもあればスカもあり、私もしばしば痛い目に遭っているのでちょっと躊躇してしまうことがあります。基本的にプライベートブランドというのは同じ品質でも一般ブランドのものに比べて安く売れるはずなのですが、たまに品質も一緒に落ちてしまっているものがあるのが困りものなのです。ただ、このトップバリュ セレクトというブランドは特に高付加価値を目指しているということなので、そう失望させられることはないだろうと踏みました。

このスペシャルティコーヒーは「グァテマラ サン・アントニオ」「ブラジル カフェルシアーナ」「エチオピア モカ・ゲディオ」「コロンビア トリマ」という4種類のラインアップになっているのですが、コク至上主義で酸味が苦手な私が買ったのはグァテマラです。「グァテマラってどんな味?」と聞かれて答えられるほどわかっていないのですが、とりあえずこれだけが酸味について謳っていなかったのでという実に単純な選び方です。

家に帰って夕食の後に早速淹れて飲んでみましたが、

ダークチョコレートの香り。柑橘系の風味が口に広がり、爽やかなコクをお楽しみ頂けます。

という謳い文句は私の舌ではさっぱり理解できませんでした。しかし、なかなか濃厚で、グァテマラが好みという人にはそこそこ満足できる品質なのではないでしょうか。実は私はあまり得意な味ではなかったので「美味しい!」とはならなかったのですが、安っぽさは全くありません。まあ、全く安くはないので当然なのですが。

ということで、150gというとあっという間に飲みきってしまう量ですが、酸化して味が落ちるのを避けるためにはこれくらいの量がいいのかもしれません。また他の豆も試してみるには手頃でいいのではないでしょうか。大手スーパーの取り扱いということでのメリットは何といっても安定した品質で供給されるということにありますから、気に入った豆が見つかればわざわざコーヒー専門店に足を運ばなくても近所のスーパーで買えるというのは便利でいいかもしれません。私の場合はラインアップにマンデリンがあればきっと満足できていたと思うんですけどね…リクエストすれば応えてもらえるでしょうか?