Deeluxe Track 700すっかり浦島

今週に入ってから急に寒さがやってきて、来週は一旦暖かくなるとはいうものの紅葉を楽しむ間もないままに冬が来てしまったようですが、さすがにもう再来週から12月ですからそれもそのはずといったところでしょうか。あっという間に今年も終わってしまいそうですが、その前に年賀状を何とかしなければなりません。義父に頼まれた分は先月末には仕上げてしまっていたのですが、自分の分となるとなかなか重い腰が上がりません。

それはさておき、冬といえばスキーやスノーボードといったウィンタースポーツの季節、というのが以前の若者が普通に考えることだったのではないかと思いますが、最近は娯楽が多様化してずいぶん様変わりしてしまいました。私の独身時代は冬の週末になると猫も杓子もゲレンデへ出掛け、明け方にはスキー場に到着するようにしないと駐車場がかなり遠くなってしまったり、満車にもなりかねないような状況だったものですが、ここ数年はリフトが動き始める頃にいってもまだゲレンデの目の前に止められたりするほど空いていて、バーンも混雑せずに滑りやすくていい具合です。

私も子供が生まれてからしばらくはゲレンデから遠ざかっていたのですが、子供が滑れる歳になってから一緒に行けるようになり、去年も一度滑りに行ってきました。そのときはちょっといい感じに滑ることができたので、もう一度くらい行ってみるか、と思ったのですが、あと1本くらい滑ってから帰ろうか、というときにふと足元を見るとブーツがパックリと割れていて、とてももう一度行けるような状態ではありませんでした。

私がやっているのはアルペンのスノーボードなので、ブーツもスキーのような樹脂製のハードブーツなのですが、最近はアルペンのスノーボードというのが以前にも増してかなりマイナーなものになってしまっていて、そうそうその辺の店では買うことができません。昨シーズンはちょうどいいものが見つからずに断念したのですが、今年はシーズンに入る前に買っておこうということで、地元の専門ショップに行ってみました。

完全にマイナーなスポーツになってしまったのでブーツのメーカーもそもそも限られているのですが、私が前回購入したときからは10年以上の歳月が流れてしまっているので、ブランドもすっかり一変していて戸惑ってしまいました。しかし話を聞いてみると、私が使っていたブーツのBLAXというブランドはHEADに吸収されたらしく、また愛用者の多かったRaichleはDeeluxeというブランドになったのだということで、名前は変わっていてもそのブーツをよく見るとそれぞれの面影が見て取れました。

ということで店のお兄ちゃんに色々相談してみた結果、そのお兄ちゃんが愛用しているのと同じだというDeeluxeのTrack 700というのを購入することにしました。Deeluxeの製品は他のブランドに比べると柔らかい素材が使われているので、スラローム競技などをするのでなければ気持ちよく楽に滑ることができるということでした。また、ブーツのインナーは熱成形でぴったりと足に合う形になるというサーモフレックスのものとノーマルのものがあるのですが、ノーマルのものの方が売価は安いのに機械で製造できないため実はコストは高くてメーカーは売りたがらないのだそうで、特にかかとの細い人はこちらの方がサーモよりもぴったりフィットするということで、お勧めに従ってこちらを選びました。しかし実はノーマルでも部分的に熱成形はできるようになっているということで、専用のヒーターでインナーを温めたブーツを履いて8分間待ち、私の足にあったブーツができあがりました。

こうして新しいブーツが手に入るとすぐにでもゲレンデに出掛けたくなってしまい、とても雪の積もるのが待ち遠しいです。また、ブーツが新しくなると今度は板も新しい物が欲しくなってしまいますが、こちらはまた来年以降にお預けでしょうね。今回、ブーツについては「この先また何年も長く使えるのだから」と妻も快く買わせてくれましたが、さらに板も…とはさすがの私も言い出せません。でも新しい板は技術が進んですごく滑りやすいらしいんですけどね…