クルトガこうなったらさらに上が欲しい…

ちょうど1年ほど前に発売され、意外な方面でも話題になっていたシャープペンシルの「クルトガ」ですが、1年経った今でもその魅力は色褪せることがなく、店頭での売れ行きも好調なようです。私自身も職場できている作業着の胸ポケットに常に差していて、メモを取ったりアイデアを綴ってみたりする時に愛用しています。さすがに公式な書類に記入する時は青色ボールペンを使っていますが、それ以外の文字を書く用途ではほぼ全てクルトガを使っているかと思います。

そして今年は、このクルトガの好評に応えてということか、第2弾としてハイグレードタイプが発売されることになりました。3月11日に発表されたプレスリリースでいち早く情報を掴んだ私はその発売日である20日が待ち遠しかったのですが、その翌日である昨日、一人でわざわざ車に乗って買いに行ってきました。たかがシャープペンシルで発売日を待ち望むようなことは普通ないのではないかと思いますが、クルトガにはそれだけの魅力がある、と断言します。

クルトガの特徴というのは何といっても

文字を書くたびに芯が回転して尖り、いつも細く、一定の濃さで文字を綺麗に書くことができる

ということに尽きるわけですが、これまでの450円の製品は学生の勉強用途をメインターゲットとしていたこともあり、材質がちょっと軽すぎることと、透明アクリル樹脂にカラー印刷されているので色がはげてきてしまうこと、大人が使うにはちょっと安っぽいことが問題といえば問題でした。1000円となった今回のハイグレードモデルではこれらの欠点が全て解決されるはずのアルミボディになっているので、私は大いに期待してしまったわけです。

今回発売されたのは0.5mmは青/黒/白の3色、0.3mmは青のみということになっていますが、私が選んだのは0.5mmの白です。青はちょっと派手なので最初に却下して黒と白とで迷ったのですが、黒ではあまりに平凡な印象だったので白にしてみた、というようなところです。これらの色が違うのはペンの上半分のみで下半分はアルミのシルバーですが、そのグリップ部のちょっと下にこれまでぐるりと一周開いていた窓は小さな丸窓になり、クルトガエンジンの動作に合わせて時々ロゴが顔を出す、というような感じになりました。

クルトガのいつまでもシャープな書き心地は当然これまで通りですが、ペンの重心がペン先の方へ寄ったことにより安定しており、疲れにくくなっているのではないでしょうか。これはまさしく私が求めていたものそのものです。これできっとスラスラとアイデアも湧いて仕事がはかどること間違い無しです(ウソ)。

それにしてもやはりクルトガの注目度は高いのか、発売3日目の今日、私が購入したのとは別の大型文具・画材店にたまたま行ったので見てみたところ、ハイグレードモデルは見本があるのみで商品は売り切れてしまったようでした。従来モデルはそれなりの在庫がありましたが、全色揃っているような状況ではありませんでした。これまでに見た感じでは黒や白という地味な色が品切れになっていることが多いような気がしますので、メーカーの意図とはちょっとずれたところで、ビジネスマンの需要が高いということがあるのではないでしょうか。そういうことになると、今回の第2弾もヒットは間違いないということかもしれません。

しかし、この製品は1000円で買える製図用シャープペンシルと同程度の高級感はあると思うのですが、もっと重量感のある2000円程度の製品があってもいいのではないでしょうか。あまり数は出ないかもしれませんが、そういうニーズもあると思うのですよね。そもそも、こういういつでも細かい文字が書けるというクルトガの特徴は製図用途でこそ活きるのではないかとも思うので、ぜひとも「第3弾」には期待したいところです。どういう意味があるのか知りませんが、その発売日もやはり来年の春分の日になるのでしょうか。