Groundhog Dayどうやって精神状態を維持するのかが問題。

いつの間にか2014年に入ってから1ヶ月も経って2月になってしまいましたが、北米では2月2日はGroundhog Dayという一種の祭事が行われる日とされています。グラウンドホッグというのはリスの一種でモルモットのような動物ですが、2月2日に冬眠から目覚めるグラウンドホッグが外に出て自分の影を見るかどうかで春の到来時期を知る、というようなもので、イベントは北米各地で行われ、テレビでも伝えられます。今日はそのGroundhog Dayにちなみ、原題はそのまま”Groundhog Day“という「恋はデジャ・ブ」を観てみました。これまたセンスのない邦題ですが、20年以上前の作品なので許してあげましょう。

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Bill Murray演じる主人公のPhilはテレビの気象予報士で、Groundhog Dayの取材のためにディレクターのRitaとカメラマンのLarryと共にペンシルバニア州のPunxsutawneyという田舎町を訪れます。ここにはPhilというグラウンドホッグがいて、そのPhilによる占いが有名となっているのです。取材を終えた後Philらはピッツバーグに戻ろうとしますが、吹雪のためPunxsutawneyに足止めを喰らい、ホテルに泊まって目覚めてみると、なんと再び2月2日のGroundhog Dayとなっているのでした。これはPhilだけが自覚していて、その後もPhilは同じ2月2日を何度も何度も果てしなく繰り返しますが、Phil自身は少しずつ変化していき、やがて…というような感じです。

似たような着想の作品は他にもいくつかあったかと思いますが、SF的味付けは非常に薄く、ロマンティック・コメディ仕立てにしつつ、なおかつ色々と考えさせられるところもあるという、なかなか絶妙なバランスの作品でした。何度でもやり直すことができると何でも出来てしまうようですが、必ずやり直さなければならないということは何をしても意味が無い、となってしまいがちですが、実は自分だけは覚えているので成長できる、というのは面白いポイントです。

ちなみに、PunxsutawneyのPhilは実在していて、実際にこの町から毎年伝えられているようなのですが、映画の撮影が行われたのはイリノイ州のWoodstockという町で、この町ではこの撮影のポイントを保存してウォーキングツアーの地図を公開していたり、町興しとして利用しているようです。私はGoogle Street Viewで見てみましたが、さすがに20年分の変化はあるものの確かに映画で繰り返し出てきたあの町角です。一回観ただけの映画でもちょっと行ってみたくなりましたから、自分の好きな映画のロケ地が同じようにマップ化されていたりしたらいいでしょうね。スター・ウォーズファンの私はチュニジアにだって行ってみたくなりますからね。