Boyne Mountain斜面はイマイチでも雪質はよし。

今年は日本でも何度か大雪となり、関東甲信越を中心に大変な状況になっているようですが、ミシガンも先日の大寒波のほか例年になく雪が多くなっています。一度に降る雪の量自体はそれほどのものではないのかもしれませんが、氷点下の気温がずっと続くのでなかなか解けてくれずにどんどん上に積もってしまうというのが問題です。我が家の庭にも60cm程度の雪が積もったままになってしまっています。

さて、そんな風に雪に囲まれていても、あるいはむしろ雪があるからこそ、今年こそはスキー場へ行こう、というのが我が家の課題の一つだったのですが、やっと先週末にミシガン州ロワー半島の北端に近いところにある、ミシガン州内では一番大きいというBoyne Mountainというスキー場へ行くことができました。自宅から400km弱離れているのでちょうど東京から蔵王温泉あたりまでと同程度のようですが、日本ならたいてい2泊以上が前提であろうこの距離を、今回は日帰りで行ってしまうことにしました。これは日程の都合もありますが、急に決めたので宿が取れないのと、こちらでは400kmでも4時間少々で着いてしまうのでそれほど無理なことでもないためです。

昼から4時間程度滑れば十分だろうということで朝7時過ぎに家を出て、現地到着は予定通り11時半頃でした。無料の駐車場に車を停めるとゲレンデそばまでシャトルで連れて行ってくれるのが非常に楽で良いです。リフト券は曜日や時間によって色々なタイプがありますが、当日は運悪く休日扱いの日曜日だったため大人$74という割高なものになってしまいました。まあ駐車場やシャトルの料金も含まれていると考えれば日本とそれほど変わらないくらいでしょうか。それから家族の道具をレンタルで借りて、実際に滑り始めたのは12時をちょっと過ぎたところでした。

皆数年ぶりのゲレンデだったので、まず次男にカーペットリフトのある緩斜面で練習させてからリフトに乗った方がいいだろうとしばらく立って見ていたのですが、そうしている間になぜか足の、主に太ももの裏側が非常に痛くなってきて、立っているのもリフトに座っているのも苦痛、滑っている間が一番マシという状態になってしまいました。このため、なるべく待たずに乗れて速いリフトを選んで乗りたかったのですが、残念ながら高速リフトはわずかしかなく、また子供の乗り降りなどではこまめに減速してしまうので非常にゆっくりになってしまっていました。なお、カーペットリフトや一部のリフトは無料で利用できるようで、これが子供連れで混んでいた理由かもしれません。

ところで、ロワー半島には山らしい山は本当に無くて、このBoyne MountainもMountainとは名乗っているものの小高い丘のようなもので、高低差およそ150m、標高としても341mしかないようです。高低差としては関西人にはお馴染み(?)のアップかんなべスキー場とちょうど同じくらいのようですが、横に広がっているので規模はもう少し大きなものです。しかしここが州内最大規模ということで、これ以上を望む場合はカナダやロッキー山脈の方へ行かなければならないようです。

しかし規模はさておき、雪質の方はかなり良好です。気温が低いためシャーベット状になってしまったり、解けて凍ってを繰り返してアイスバーンになってしまうようなことがなく、新雪の状態が長く維持されているようです。例年は人工降雪機が必要なようですが、それでもあまり雪質は変わらないでしょうし、今年は大雪のおかげで天然雪で賄えているようでした。

ちなみに私は上手いわけでもなく単に最初にやったのがアルペンだったからという理由でアルペンスノーボードをやっているのですが、今回は1人もアルペンボードの人を見ませんでした。数年前に日本で滑っていた時には少なくとも何人かは見かけたのですが、今回はゼロです。これは世界的に廃れてしまっているのか、それともアメリカだからなのか、あるいはもっと大きなゲレンデであればいるのでしょうか。私のボードはもう20年近くも前に買ったものでいい加減に買い換えたいものの、使用頻度の低さから我慢してきたのですが、今となっては売っているところがなくてどうしようも無くなってしまいました。ソチオリンピックでの竹内智香選手銀メダルに影響されてアルペンスノーボードの人気も復活したりするといいのですが…まあないでしょうね。今回の足の痛さもあったので、次はフリースタイルにしようかという気になりつつあります。