Suicide Squad批評家の評価なんて気にしない。

先週末から日本でも公開された映画「スーサイド・スクワッド」ですが、批評家の評価から算出されたTomatometerの値が低すぎると怒ったファンが「Rotten Tomatoesを閉鎖させよう」という署名運動をchange.orgで始めたということでもニュースになりましたが、Tomatometerの値は26%ということで確かに(アメリカの)批評家の受けは良くなかったようです。しかし、観客による評価Audience Scoreの方は67%となっており、ちょうど2/3ほどの人は悪く無いと思ったようなので、そんなに酷いものでもないようです。そんな状況ではありましたが、予告を見る限りは非常に面白そうなので楽しみにしていましたし、観てみないことには良いも悪いも言えませんので、実際には私はまったく迷わずに公開初日の昨日観てきました。ちなみに上記の署名運動は目標の25000人には届かず失敗に終わったようです。

この作品はDC Comicsのスーパーヒーロー映画が共有する世界の映画作品群「DCエクステンデッド・ユニバース」の一作品で、Marvelでいうところの「マーベル・シネマティック・ユニバース」の作品に相当するものです。特に本作は各作品で悪役として登場しているキャラクターらを集めて「目には目を」的にテロ対策に使うということになっており、具体的には「バットマン」に登場するDeadshotHarley Quinnなどが主役として登場し、JokerBatmanはチョイ役となっています。
Suicide Squad - Margot Robbie as Harleen Quinzel a.k.a. Harley Quinn
DC Comicsの各作品は独特のダークさがありますが、この作品でもそれは同様です。特にJokerの狂気というのはMarvelでは考えられないものでしょう。Marvelの各作品、特にディズニーのものは基本的に大人から子供まで楽しめるようになっているのではないかと思いますが、最近のDC Comicsの各作品はかなり大人向けの作りになっているような気がします。私はネアカに楽しめるMarvelも好きですが、どうもDCの影のある感じのほうが好みのようです。

しかし、この作品ではHarley Quinに惹かれてしまいました。Harley QuinnことHarleen Quinzelを演じているのはMargot Robbieですが、元気いっぱいでありながら狂っている、Jokerの恋人を非常にセクシーかつ可愛らしく演じています。しかもそれでいて、ふと見せる心の影の部分もあります。

Suicide Squadの中のもう一人、Katanaで出演している日系アメリカ人の福原かれんにも注目です。女優としてはこの作品がデビュー作らしく、いきなりハリウッド作品とは大抜擢です。日本人の役なので台詞がほとんど日本語で、他の俳優との掛け合いもあまりないので未知数ですが、この作品では出番もそれなりにあります。両親は日本人ながらアメリカで生まれ育ったアメリカ人なので英語にはまったく問題ないはずで、今後活躍できるといいですね。しかし彼女に限らず、ハリウッド映画では日本語のセリフが妙にたどたどしくなってしまうのはそう指導されるからなのでしょうか。めざましテレビのインタビューでは普通にしゃべっていたので日本語も問題ないはずなのですが、作品中のセリフではかなり不自然な発音になっています。

ということで、私は間違いなくBlu-rayを購入すると思うのですが、この作品はサウンドトラックもかなり良く、アルバムはアメリカのBillboard 200で初登場1位を記録し、4週目の現在でも6位となっています。私はプレオーダーで購入して聴いていますが、twenty one pilotsHeathensが特にお気に入りで、アルバムをかなり聴き込んでから映画を観たので、「この曲はここでかかるのか」というのも一つの楽しみになりました。もちろん映画そのものの続編も非常に楽しみですが、次回作のサウンドトラックにも期待してしまいます。

SUICIDE SQUAD
SUICIDE SQUAD

¥ 983

5つ星のうち3.5

(2016-09-11現在)