Pebble 2最新にして最後のPebbleは最高のスマートウォッチでしょうか。

つい最近、fitbitからIonicなるスマートウォッチが発表されましたが、そのfitbitに売却されて消滅してしまったのが私の愛用していたPebbleです。この時点で第2世代のPebble 2とPebble Time 2が発表されていて、Pebble 2はすでに出荷が始まっていましたが、製造は打ち切られ、Time 2の開発は中止されてしまいました。私もPebble Time 2をオーダー済みだったのにキャンセルされてしまって苦い思い出となりましたが、しっかり返金されたので諦めるしかありませんでした。

ところが、Pebble 2はすでにある程度の数製造されていたようで、今でもAmazonなどで購入することができ、もう在庫処分に近い状態になっているのか当初よりもだいぶ安く買うことができるようになっています。ということでちょっと前から気になっていたのですが、先日私のPebble Timeの前面パネルとケースの接着が剥がれてきてしまったので、エイヤッと購入してしまいました。

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このPebble 2はPebble Timeはもちろん、初代Pebbleよりも軽量化されて31.7gとなっており、腕につけた瞬間にその違いが実感できます。実はしばらく初代を使っていたのですが、当初7日間持ったはずのバッテリーも劣化が進んでしまって2日しか持たなくなっていました。それが今度は10日間持つようになったということで、1日経っても残量が90%と大変安心感があります。数日程度の旅行や出張なら充電ケーブルを忘れても大丈夫というのは精神的に楽で、時計ならこうであってほしいものです。

機能として初代から備わっていた電子コンパスはなくなっているのですが、これまでの使用状況から無くなっても全く問題ないと判断しました。代わりに心拍計が追加されており、これも特にフィットネスなどしない私にはちょっと面白いという程度で便利というほどではありませんが、運動する人には良い機能なのでしょうか。まあ、ちょっとは運動した方がいいのかな、という気持ちにはさせられます。また、Timeで追加された歩数計や睡眠分析機能も装備されています。

初代Pebbleの方が全面がポリカーボネートの一体成型で丈夫なように見えますが、Pebble 2はグラスファイバー入りのポリカーボネートのボディにゴリラガラス、裏蓋付きの3ピース構造となっています。Timeの接着が剥がれてしまったのを見た私には少々不安が感じられますが、デザイン的にはスッキリしています。文字盤は初代と解像度も同じモノクロ液晶ですが、視認性は抜群に良いのでカラーよりも時計としては実用的でむしろ好ましく、これぞPebbleと言えます。おまけとしては、Kickstarterで購入してPebble Timeで使用していた充電台TIMEDOCKがそのまま使えるのもとても嬉しい点で、無駄にならなくて良かったです。

では一体何が良くなったのかというと、CPUがTimeと同等に高速になり、メモリ容量が増えた、という非常に地味な内容になっています。しかし、初代Pebbleがそれだけ完成度の高いものであったということなので、あくまで日常において腕時計として使用する上ではこれ以上の機能は必要ありません。私がスマートウォッチに最も求める機能はスマートフォンからの通知なので、その任務を安定して果たしてくれればいうことはありません。ただ、Pebble 2のバイブがちょっと弱くなっているのは少々気になっているのですが…

ちなみにfitbit Ionicですが、Pebbleの技術人の多くは引き継いだものの中心人物はついていかなかったようで、その精神までは引き継ぐことができなかったようです。スマートフォンから独立して機能させようとして$300と中途半端に効果になってしまい、Apple Watchより優れているのはバッテリーの持ちくらいとの酷評です。私は心情的にもともと応援しにくいのですが、ちょっとこのスペックでは厳しいのではないでしょうか。GPSはちょっと欲しいですが、GPSを動作させると10時間しか持たないのではどうしようもありませんね。