OMRON connect健康であれば本来必要ないものなのですが。

8年前に職場の健康診断で高血圧と診断されて以来、毎朝の服薬を続けなければいけないのがとても負担です。年齢にしては高め、というくらいで絶対的な血圧はそれほど高くなく軽度なもので、薬の価格も大したことはないのですが、最長でも2ヶ月に一度診察を受けて処方してもらわなければいけないというのが非常に面倒です。アメリカでは1年分の処方を受けることができて、3ヶ月に一度ネットで薬局に連絡すれば店頭で追加分を受け取ることができたのですが、この面倒臭さはなんとかならないものでしょうか。もちろん病気によっては急な症状の変化もあるので1年も放っておけないというのはわかりますが、なんでも一律2ヶ月までという融通の効かなさと、これが当たり前と思って甘受してしまうところは日本のダメなところだと思います。といっても私も何も行動を起こしているわけでなく、またアメリカにもダメなところはいくらでもあるのですが。

それはともかく、習慣的に血圧を測りなさいと言われて、8年前にはオムロン自動血圧計 HEM762というものを購入しました。それからしばらくの間はほぼ毎朝測定して、データをGoogle Spreadsheetに入力してかかりつけ医の診察時に見せるということをしていたのですが、アメリカに行って生活パターンがちょっと変わってしまって測定するタイミングを失ってしまったため、帰国後も薬が残り少なくなって診察が近づいてくると思い出したように測るだけになってしまいました。これではダメだと頭ではわかっていても、一度失った習慣を再び身につけるためにはきっかけが必要です。

ということでやって来たきっかけは、血圧計の故障でした。また薬がなくなってきたので先日診察を受けたのですが、その前に測定しておこうと血圧計を出してみると、液晶パネルが正常に表示できず、7セグメント表示の数字が読めなくなっていました。測定そのものができてもそれが読めないのではまったく意味がなく、まさかこういう形で壊れるものだとは思っていませんでした。仕方がないので買い換えることになるのですが、これまでの反省から選んだのが同じくOMRONの手首式血圧計 HEM-6324Tというものです。

オムロンヘルスケア 手首式血圧計 HEM-6324T
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発売当初からだいぶ安くなってもそれでも1万円前後と血圧計としてはだいぶ高価な商品になりますが、最大の特徴はBluetoothを内蔵していてOMRON connectというアプリを介してiPhoneAndroid phoneと同期できるということです。OMRON connectはそのアプリ上でデータを見ることができるのはもちろんですが、iOSではヘルスケアアプリでも表示することができます。これにより、ヘルスケアと連携できる他の健康関連データと一緒に総合的に管理することができます。

血圧計自体は上腕式の方が正確と言われていますし、OMRON connect対応の上腕式血圧計もありますが、多少の誤差があっても億劫にならずに毎日測定できる方が大事と考えて手首式を選びました。上腕式では特に冬場に上着を脱がなければいけないというのが億劫になる一因だったので、手首式では袖をちょっとまくるだけで良いのでこれは正解だったと思います。また、手首を通すカフと一体になっているため、コンパクトなケースに収めることができて机の上に置いておいても邪魔にならないというのも、サッと計測することができて良いところです。手首に巻いてしまったあとは「測定/停止」ボタンを1回押すだけで電源が入って測定が開始され、終わったらもう一度押すと電源が切れるので、操作も非常に簡単です。

2人分のデータが記録できるということの他に、バックライト付きで見やすいというのが下位機種HEM-6323Tとの差になりますが、単4電池2本で駆動するので持ち時間が若干心配になります。しかし、公称300回なので1年近く持つことになりますし、私はeneloopを使用するので電池のコスト自体はほとんど負担になりません。また、動作音はほとんどせず本当に静かで、自宅以外の場所で使用するという人にはとても良いのではないでしょうか。なお、手首は心臓と同じ高さにして測定する必要がありますが、その適切な高さを教えてくれる機能があり、慣れるまではこれもとても使いやすいです。他に、カフが正しく巻かれているか、測定中に体が動いてしまったか、ということも教えてくれます。

OMRON connectには血圧計の他に体重体組成計活動量計にも対応したものがあります。活動量計はiPhoneとPebble 2で代用できるので不要ですが、体重体組成計はちょっと欲いという気持ちも湧いてきます。しかし、今でも普通の体重計で入浴前に毎日測定してPopWeightというアプリで入力できて、ヘルスケアにも同期できるので問題はありません。ちなみに、このPopWeightのユーザーインタフェースは非常に快適で素晴らしく、このUIで血圧も記録できていれば実はBluetoothでの同期も必要なかったのですが、これを発明した当初の開発元は会社を売却してしまったらしく、それ以来機能向上などのアップデートがほとんど行われておらず、現在の開発元で類似のアプリもリリースされていないようなので期待はできません。誰かが似たようなUIを使えば訴えられてしまうでしょうし、まったく残念です。