Deadpool 2「酷い映画だ。」(褒めてます)

今や映画の1ジャンルになったと言っても過言ではないと思われるMarvelの各作品、私はすべて観てきたと思いますが、その中でひときわ異彩を放っていたのが「デッドプール」です。基本的にはシリアスでひょっとしたら本当にいるかも知れないと思ってしまうようなリアリティを持って描かれている他の作品と異なり、かなりコメディに振りつつR指定なので映像描写はグロテスクで露骨な性表現もある、大人向きの作品となっていました。そのシリーズ2作目となる「デッドプール2」が日本でもいよいよ公開されましたが、私はその前日の木曜日に先行上映のレイトショーで観てきました。1日だけ早かったからといってどうということはないのですが、たまたま金曜日には字幕版が私の観られる時間には上映予定でなかった、というのが次の日の仕事を気にしつつも観に行った理由です。

それはともかく、ストーリーについては何を言ってもネタバレになりそうなので一切書きません。どうやらWikipediaにストーリーを書いた人がいるとかでTwitter公式アカウントが「絶対に読まない事をお勧めする。」とお願いするような事態になっていたようですが、現在は元に戻されているようです。確かに最初は何も知らずに観た方が面白いと思いますが、製作・配給側が禁止というのもちょっと変な気がします。

今回も他の作品のパロディやオマージュが盛りだくさんです。私が気づいただけでもいろいろありましたが、明らかにパロディなのだけど元ネタがわからないというものもたくさんあって、1回観たあとはネタバレどころか解説が必要なのがこの作品ではないかと思います。きっと誰かがシーンごとの元ネタをまとめてくれるのではないかと思いますが、映画館で観られるうちに公開してもらえるでしょうか。

当たり障りのない範囲で話をするとすれば、今回は雪緒役で忽那汐里が出演しています。今作ではあまり長い台詞はありませんでしたが、彼女は日本国籍を選択したものの日系オーストラリア人3生ということなので、英語の台詞には全く違和感がありませんでした。やはりハリウッド大作に日本人俳優が出ていくにしても英語がしゃべれないとお話になりませんから、こういう人に活躍の機会が与えられていくのでしょうね。しかしカメラ好きという彼女のInstagramには「Hi Yukio」のコメントだらけで、本人が見ているとしたらうんざりしているでしょうね。

ということで、私は今回Vanessaを見てあらためて素敵だなあと思っていたのですが、もうちょっとじっくり見られるようにスピンオフでも何でも作ってもらえないでしょうかね。演じているMorena Baccarinの他の作品を素直に見ればいいのかもしれませんが、同じような雰囲気ではないような気がして、それはそれでイメージが崩れてしまうのも心配です。前作以来他のシリーズには出ていないようなので、観るとしたら「SPY/スパイ」なのでしょうか。