台南のもう一つの名物料理に牛肉湯(ニュウロウタン)というものがあります。「湯」というのはスープのことなので、文字通りの牛肉スープなのですが、大阪名物千とせの肉吸いのように牛肉麺(ニュウロウメン)の麺なしというものではなく、独立した料理で味付けも異なります。今回はGoogle Mapsで4.9と評価の高かった阿蓮牛肉湯というお店に行ってみました。
こちらのお店では券売機で注文するのですが、訳がちょっと怪しいところはあるものの、日本語表示にできるので安心です。牛肉湯を注文すると無料で肉燥飯(ロウザオファン、北部でいう魯肉飯)も自分で好きなだけよそって食べられるのですが、今回はそのあとの予定もあるので食べませんでした。しかし、実はこの肉燥飯がとても美味しいという口コミもあるので、ちょっとだけでも食べてみるべきだったかと今になって後悔しています。
肝心の牛肉湯については肉の種類でいくつものメニューがあるのですが、よくわからなかったので最初に書かれていた「極品牛肉湯」というのを選択してみました。この極品の小で150TWD (約750円)と台湾の庶民的な店にしてはなかなかの値段なのですが、その上の頂級では170TWD、特選になると200TWDとなるので、食べ比べてみたい気もします。また、モツを使ったメニューもあるので、好みに応じて選ぶことができると思います。
提供されたものは生姜の効いた、牛肉の出汁がたっぷりと出た甘みのあるスープで、そこにピンク色が残った牛肉のスライスが何枚か浮かんでいます。提供する直前に生肉に湯通しすることで、身の柔らかい状態で食べられるようになっているところがポイントのようです。非常にシンプルな料理ですが、実に台湾らしい優しい味わいでとても美味しかったです。なお、八角など特徴的なスパイスは特に使われていないと思うので、これが苦手という人はいないのではないでしょうか。
ということで、それほど特徴的ということでもない料理かもしれませんが、ほかの場所ではなかなか食べられないのも事実かと思います。自分で作るにしても牛だしのスープというのはそう簡単ではありませんよね。台南を訪れる機会があれば試していただければと思います。その際は肉燥飯もぜひ。

