世界最大級の語学学校であるEFエデュケーションファースト(EF)が発表した2025年の英語能力指数ランキングによると、日本は123カ国中96位とされ、能力レベルは「非常に低い」となっているとのことです。この「非常に低い」というのがどういうレベルかというと、下記のようにまとめられています。

簡単な自己紹介(名前、年齢、出身国)ができる
簡単な合図を理解できる
海外からの訪問者に基本的な指示をすることができる

この程度のことは中学校では教えられているはずで、義務教育のうちにできていなければいけないことのはずです。日本の就学率はほぼ100%のはずで、高校への進学も98.6%ということなのですが、それでもこのような結果になってしまっているというのは教育の敗北ということでしょうか。この上のレベルになると以下のようなことができるとのことですが、こういう実践的な教育ができていないということなのでしょうか。

観光客として英語を話す国を旅することができる
同僚とちょっとした会話ができる
同僚からの簡単なメールを理解することができる

私は最近台湾と韓国へ行ってみて、それぞれの国の言葉は喋ることができないのでおもに英語でコミュニケーションをとることになりましたが、そこで感じたところでは中高年に英語が通じにくいというところは日本と大差がないようでした。しかし、如実に違うのは30代くらいまでの年齢層の人たちです。日本ではそれなりの教育を受けたはずのエリートでも、日常生活レベルの英語が使えるという人は多くないと思います。しかし、台湾や韓国の若い人たちのうち、特に大学を卒業したような人たちはそれほど上手でなくても消極的になることなく、英語でやりとりすることができました。

日本の学生もかなりしっかりしたカリキュラムで英語教育を受けているわけですから、結局は意識の問題なのではないでしょうか。日本にいると日本語だけで大抵のことは済んでしまいますし、海外に出ていかなければいけないという状況でもないので、必要性が感じられないのでしょう。私も偉そうに言っているものの、日常生活で英会話を必要とすることはほとんどありませんが、英語の文書を読んだり、字幕に頼らず動画などを見ることができるのが便利だというくらいには役に立っています。

なお、ランキング1位となっているのはオランダですが、確かにオランダ人はだいたいかなり流暢に英語を喋ることができると思います。「なぜオランダ人は英語が上手いのか」とオランダ人に聞いてみたところ、「テレビが英語だから」という話でした。テレビ番組の多くが英米製作のものをそのまま放送しているので、子供の頃から英語が理解できないとテレビを楽しむことができないのだそうです。幸か不幸か日本ではそのような状況になることがなかったので、その結果として英語力に大きな差がついてしまう一因となったということですが、これを覆すような妙案はないものでしょうか。愚直に学校で教えるだけではどうしようもないでしょうからね…