2年ほど前に「何度も観てしまう映画」という記事を書いたこともありますが、私は2014年のTom Cruise主演の映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」が大好きで、これまでに20回近く観たのではないかと思います。この作品は原作小説やマンガ化作品も読んで楽しんでいたのですが、このたびアニメ化作品が公開されるということで、楽しみにしていました。
しかし、そのアニメ版「All You Need Is Kill」は全国11館でしか上映されず、私の自宅の最寄りは100km離れたT・ジョイ梅田ということなので、本当に観に行くべきか、配信を待つべきかと当日まで迷った挙句、意を決して観に行ってきました。なお、ここは初めての映画館のはずなのに、すでに会員登録されていてどういうことかと思ったら、2011年に行った新宿バルト9の系列だったようです。
さておき、このアニメ版が「絶対観る!」とならなかったのは、その作画に原因があります。公式サイトや予告を見るとわかるのですが、背景やプロップはだいぶリアルに描かれているのですが、なぜか人物だけが崩して描かれていて、一体何を狙っているのか私には理解できませんでした。この印象は実際に本編を見た後でも同じです。わざとやっているのはわかりますが、これで興行的に成功するとは思えませんし、芸術的と捉えられて何かの賞を受賞できたりするのでしょうか。
作画を置いておくと、本作は原作ともハリウッド版とも違う、リタを主人公に置いたほとんど別のストーリーとなっています。原作のギタイにあたるものも「ダロル」と名前が変わって植物的なものになっていたり、ボランティアスタッフがその根などの除去作業をしていたり、リタが何かトラウマを持っていたり…といろいろ違っていて、地球外生命体に攻撃されるというところと、タイムループするという基本的なところ以外の細かいところはだいぶ独自のものとなっていました。したがって、決着させ方なども違うので、これまでに原作やハリウッド版を見ていてもそれなりに楽しめるのではないかと思います。
結果として良かったかと聞かれると微妙な答えしか出来ないのですが、観ておいて良かったのではないかと思います。ただ、配信でも十分だったかもしれないという気はするのですが、逆に普通に配信されるだろうかという心配もあります。私が観たのは8:40からという朝一番の回だったこともありますが、公開2日目で20人も入っていなかったと思うので、興行的に成功とは言えないのではないでしょうか。

