西アフリカにあるトーゴ共和国というのはあまり日本人に馴染みのない国だと思いますが、このトーゴが国連にメルカトル図法の使用を止める決議案を提出しようとしているとのことです。
世界地図の投影法には様々な種類のものがありますが、現在広く目にするのはメルカトル図法です。このメルカトル図法では緯線が経線と直交する平行直線として描かれ、等角航路を直線で描くことができるため、大航海時代に普及したようです。
しかし、日本で教育を受けた人であれば知っているはずですが、メルカトル図法には高緯度地方が拡大されてしまうという短所があります。また、たとえそれを頭で理解していたとしても、メルカトル図法の地図を見て、各国の正確な面積比を認識することは難しいでしょう。メルカトル図法ではグリーンランドとアフリカ大陸はほぼ同じ大きさで描かれていますが、実際にはアフリカのほうが14倍ほど大きいとのことです。
今回の動きは、これが原因でアフリカ各国が世界的に軽んじられているのではないかということで、メルカトル図法をやめてイコールアース図法などの面積を正しく表すものを使おうというものです。イコールアース図法というのは寡聞にして知らなかったのですが、面積比を正しく表現する図法の一つとのことです。しかしその一方、高緯度地方が特に大きくゆがんで表現されるため形状や方位が正確でなかったり、長方形でないため扱いづらいという場面もありそうです。
本当は場合によって使い分けるというのがいいのだと思いますが、当たり前のようにアフリカが小さく描かれるのをやめさせたいという気持ちもわからないではありません。ただ、小さく描かれるから軽んじられているのだというのが事実なのかどうか、大きく描かれるようになれば発言力を増すものなのか、実際のところはどうなのでしょうね。

