これまで、日の最高気温が25°C以上の日は夏日、30°C以上なら真夏日、35°C以上では猛暑日と呼ばれてきましたが、40°C以上の日は酷暑日とする、と気象庁が決定したとのことです。以前は日本で40°C以上を記録するのは非常に稀だったため、名前をつけるまでもなかったのですが、近年は毎年のように観測されるようになったため、アンケートを実施して名称を定めるに至ったとのことです。

「今までも酷暑日と呼ばれていたのでは?」という疑問はもっともで、日本気象協会2022年に協会所属の気象予報士へのアンケートに基づいて酷暑日と呼ぶことに決めていて、それに従って天気予報などでは使われるようになったことで耳にするようになっていたようです。そういう状態でのアンケートでしたが、その結果(PDF)は以下のようになっています。

候補名 得票数
酷暑日 202,954
超猛暑日 65,896
極暑日 25,638
炎暑日 22,292
烈暑日 21,930
激暑日 20,282
厳暑日 9,219
熱暑日 8,782
甚暑日 4,595
劇暑日 4,396
大暑日 3,341
盛暑日 1,478
繁暑日 865

すでに一般的に使われていたこともあり、酷暑日という回答が顕著に多数だったのは自然な結果ではないかと思いますが、私はむしろそれ以外の回答に何千、何万という得票があるということに驚きを禁じえません。「超猛暑日」というセンスの感じられない回答が次点であることには失望してしまいますが、「甚暑日」や「繁暑日」というような独特に感じられる名前もこれだけ多くの人が思いついているというのが不思議であり、面白いものです。また、その他の案として「汗日暑日暑」、「灼熱日」、「激アツ日」、「危険猛暑日」、「自宅待機日」、「極猛暑日」、「サウナ日」、「鬼暑日」、「沸騰日」、「熱盛日」というような名前が寄せられたとのことですが、こうした案まで真面目に掲載する気象庁の姿勢もどこかユーモラスに感じられます。

結果的に気象庁が日本気象協会の決定を追認するような形になったわけですが、そもそもこの二つの組織の関係はどのようなものなのか、ちょっと気になったので調べてみました。気象庁は国土交通省の外局で、気象・地象・水象に関わる業務を司り、気象データの観測と、全国的な予報を行います。一方、日本気象協会は国土交通省所管の外郭団体として設立された一般財団法人で、気象庁から提供された気象データをもとに地点や時刻を絞った詳細な予報を行っているとのことで、気象庁とは互いに協力・補完し合う関係にあるようです。そう考えると、今回の決定は用語の統一という点からも他の選択肢はありえないように思えますし、仮に他の名前が選ばれていたとしたら、日本気象協会の方もそれに沿って用語を改めるような流れになっていたかもしれません。

ということで、今後は「酷暑日」という名称が正式なものとなったわけですが、それが使われるような機会はないに越したことがありませんね。