先日Googleニュースを見ていたら、プレジデントオンラインの「腸の壁に穴が空き、全身がボロボロに…内科医が「毎日食べてはダメ」と警告する”みんな大好きな朝食の定番”」という記事が目に留まりました。またその後、「最悪の場合、認知症になる…内科医が警鐘「脳に消えないシミ」を作る「みんな大好きなフワフワの白い食材」」という記事も掲載されました。これらの記事に書かれているのは、小麦を食べ続けていると「リーキーガット症候群」になって腸壁に穴が空くということです。これは本当でしょうか。
「日本語でも「リーキーガット症候群」とインターネットで検索すれば、多くの情報が得られる状況になってきました。」とも書かれていますが、実際にググってみても信用できそうな情報は見つからず、不安を煽る怪しげなクリニックのページばかりが出てきます。何ページか進めていてようやく見つけたのはナショナルジオグラフィック日本版の記事で、「「漏れやすい腸」が病気を引き起こすって本当? 専門家に聞いた」というものです。このページを見ると、リーキーガットにより自己免疫疾患が引き起こされるという説は作り話で、「現時点で分かっているのは、特定の病気が原因となり、腸管壁浸漏を引き起こすということだけです」と書かれています。
どちらを信じるべきなのか、プレジデントかナショナルジオグラフィックかという話ではないと思いますが、普通に考えてみても毎日小麦を食べている人というのは地球上に数え切れないほどいるはずで、それらの人々の間でリーキーガット症候群が蔓延して問題になっているという話は聞いたことがありません。
また2つ目の記事では「小麦の食べ過ぎで脳が炎症を起こす」としていますが、腸の次は脳のようです。脳も小麦によって「脳漏れ」状態になって、認知機能障害を起こしやすい状態になるとしています。「食べ過ぎ」というのがどの程度のことを言っているのかは記事にも書かれていませんが、普通の人が摂取する程度の量であれば問題になるとは思えません。
私にはどちらもとても信じられるものではありませんが、こうして徒に人々の不安を煽るような記事を書くことは、何かの法に抵触したりしないものなのでしょうか。何のためにこんな作り話じみたことをと思いますが、不安になった人がクリニックを受診するようになれば御の字なのでしょう。私はこんな記事は気にせず大好きなパンやうどん、お好み焼きなどを今後も食べていきますが、こういうことを言う人がいるとあまり気分のいいものではありませんね。

