台北市内を走る鉄道MRTの路線の一つに文湖線というものがあります。路線カラーからブラウン線とも呼ばれていますが、この路線は全区間が高架となっており、さらに乗務員が乗らない自動運転での運行となっています。4両編成の短い車両で、時間帯にもよるでしょうが日中は3分間隔程度の高頻度運転が行われているようで、かなり利便性は高そうです。

このブラウン線の東の終着駅が動物園駅となっていますが、ここからはさらに「猫空ロープウェイ」というロープウェイの路線が伸びています。終点は猫空(マオコン)というお茶の産地で、ここには台北の市街を望む山上からお茶を楽しめる茶店があるということで、そこを目指して乗ってみました。

所要時間30分ほどの空中散歩となりますが、途中には直角に近い角度での方向転換があるのがロープウェイとしては珍しいところです。また、クリスタルキャビンと呼ばれる一部車両は床一面が無色透明の強化ガラス製となっていて、真下の景色も楽しめるようになっています。50TWDの追加料金が必要ですが、新しもの好きな私はもちろんこれに乗ってみました。

車窓からは遠くに台北101の上部が見えたり、山間の斜面に立ち並ぶ住宅を眼下に見たりと楽しむことができましたが、住宅の上を進んだりはしないので床の下に見えるのは木々ばかりで、期待したほど変化が楽しめるものではありません。しかし、終点付近では茶畑が下に見えたりしましたし、帰りに通常車両に乗った時に物足りなく感じたので、私もそれなりに楽しんでいたのかもしれません。

クリスタルキャビンを選ぶかどうかは高所への耐性などもあるでしょうが、ロープウェイ自体は一度は体験してみると楽しいのではないでしょうか。といっても、台湾へ何度か行って、今度はどこで何をしようかと考えるような人向きでしょうね。初めての人が九份十分を優先すべきなのは間違いないと思います。