台北の動物園駅から猫空ロープウェイに乗ったのは、ただ猫空の茶屋に行きたかったからだけではありません。台北市立動物園へ行ってみようというのがまず先にあって、ロープウェイや茶屋はそのついでのようなものでした。ロープウェイの一番ふもとの動物園駅の次は動物園南駅となっていて、動物園の南側、山の上側から入園できるようになっているので、そこで降りて入ってみました。入園口は駅の目の前にあるのですが、そこからまず無料の園内トロリー列車に5分程度乗ると、ようやく動物のいるエリアに入れました。

台湾まで行ってわざわざ動物園へ行こうという話になったのは、日本からいなくなってしまったパンダを見ようというのがきっかけというか、目的でした。そのため、最初からパンダ館を目指して歩いて行ったので、他の動物はあまり見て回りませんでした。しかし、鳥がいるエリアは非常に広い範囲に渡ってネットで覆われた広々とした空間になっていましたし、その他の動物のゾーンも日本の動物園よりもかなり大きく開放的でした。そのためか動物たちも非常に生き生きと健康な様子に見え、特にラクダが大きく毛のツヤも良く立派で堂々としていたのが印象的でした。

また、動物のいない空間も大きく取ってあって緑も豊かで、来場者はピクニック感覚で楽しむことができそうで、とてもいい施設だと思いました。子供が小さくて近くに住んでいたら、頻繁に通いたいようなところです。実際、訪問したのが台湾の祝日だったということもあってか、園内は多数の家族連れでかなり賑わっていました。

さて目的のパンダですが、専用のパンダ館という立派な建物ができているのですが、一頭の圓圓(円円)は屋外のスペースに普通に出ていて、そこで自由に遊びながら笹を食べたりして、可愛らしい姿を見せてくれていました。また、見る側は日本のような熱狂ぶりももちろんないので、ガラスのすぐそばまで行って、長時間じっくり観察したり撮影したりして堪能できる状態でした。もう一頭はパンダ館の中にいて、こちらは行列して順番に見ていく形だったのですが、それもさっさと進めと言われるようなこともなく、しばらく写真を撮ったりしていても問題ありませんでした。しかしこちらのパンダ圓寶(円宝)は仰向けに寝そべって、腹の上に広げた笹を貪り続けていて、いくらなんでもそれはないだろうという呆れた態度でした。まあそのだらけぶりも許されてしまうのがパンダですね。