私は幼少期を主に東急沿線で過ごしていたため、身近な都会といえば渋谷でした。小学生の頃には親に連れられて、高校生以上では自分でよく買い物に行ったのも渋谷でしたが、その行き先の一つがかつての東急ハンズ渋谷本店です。2021年にカインズに売却されてハンズとなりましたが、そのハンズ渋谷店について「ハンズ渋谷店 営業終了のお知らせ(PDF)」というニュースリリースが出ました。

東急ハンズといえば、ほかでは見たこともないような道具や材料がきれいに並べられ、DIYショップというよりはホビーショップ、クラフト店といった感覚で、非常にワクワクする空間でした。店員さんも専門知識を持っていて、ちょっとマニアックな相談にも乗ってくれたり、後にコンセプトが近いロフトができるまでは唯一無二の存在と言ってよかったのではないでしょうか。

また、特に渋谷店は独特の立地に対応するために独特なフロア構造になっていて、ABCの各フロアが螺旋階段状に配置されていたので、エレベーターで最上階まで上がって、各フロアを見て回りながら降りていくというのが私のいつものコースでした。ただ見て回るだけでも楽しかったのは、そんな構造も一つの理由だったのかもしれません。後に神戸の三宮店に行ってみて、ここも似たような構造になっていたので「ハンズはどこでもこうなのか」と思ってしまいましたが、そんなことはないでしょうね。

その後姫路店までできたのには驚きましたが、三宮店は2020年に閉店してしまい、さらに東急の名が消えて時代の変化を感じていたところに今回の渋谷店閉店のニュースです。時代の流れを考えればやむを得ないのかもしれませんが、子供の頃いつも身近にあった存在なので、とても寂しく感じます。