この週末、東京へ来るにあたって予定があるのは金曜日だけだったので、土曜日は何をして過ごそうかとChatGPTにそれとなく聞いてみたところ教えてくれたのが東京都庭園美術館でした。目黒駅そばにある旧朝香宮邸の建物で、建物を美術館として利用しているというよりは、建物自体がおもな展示物となっている美術館です。1983年から公開されていたということですが、今回教えてもらうまで私は知らなかったので、興味深いと思って見に行くことにしました。ChatGPTの私の趣味を熟知したような提案がそら恐ろしいです。

現在は来週末までの会期で「建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸」という展示を行っていて、これは旧朝香宮邸の建物や調度品などに登場する動物たちに注目したものになっていました。私はそれらの動物にはあまり関心がなかったのですが、こういう催しをやっているときでないと館内を見学することもできないようなので、ちょうど良いタイミングだったというか、危うく入館できない日にあたってしまうところでした。

朝香宮邸の外観はかなりあっさりしたものでしたが、中に入ると、というより入り口部分から派手さはないもののいいものが使われているという、本当の品の良さを感じるものでした。特に私が着目したのは部屋ごとに異なる照明器具で、どれも非常に凝った素晴らしいものでした。これらもやはり煌びやかさはないのですが、重厚で手の込んだものになっていて、毎日目にしても飽きのこない良いものなのだろうと感じました。そのほか、暖房器具のラジエーターガードなども技巧の凝らされたものになっていて、とても興味深く見ることができました。

この美術館には旧朝香宮邸の建物の後ろに、新館として現代的な美術館の建物もあり、こちらでは今回の展示のテーマに沿って動物の置物や器、花瓶などが展示されていました。また、こちらにはミュージアムショップと、庭園を眺めながら食事のできるカフェが併設されており、落ち着いたいい雰囲気でした。

これらを見たあと、庭園をのんびり散策して美術館を後にしましたが、観覧料1000円に対して非常に価値のある時間を過ごすことができ、大変満足しました。私は開館間もない時間に行ったので館内は混み合うこともなく見やすかったのですが、様々な年齢層の人々が次々訪れており、私が知らなかっただけで、ちゃんと知っている人は知っているのですね。なお、手荷物は100円返却式のコインロッカーに入れるように促されますが、おかげで身軽な状態で見学することができたのも良かったです。