H3ロケット6号機 打ち上げ成功

昨日6月12日、JAXA種子島宇宙センターからH3ロケット6号機打ち上げに成功しました。今回の6号機は「30形態試験機」ということで、超小型衛星(PDF)を6基搭載しているものの、「30形態」つまり本体エンジン3基に固体燃料ブースター無しという最小構成での初の打ち上げという試験機になっています。これまでの実績のある5機はいずれも22形態という本体エンジン2機にブースター2本という構成でした。

私も一度ロケットの打ち上げは生で見てみたいと思っていますが、打ち上げは延期になることも珍しくないので、種子島まで行くというのはなかなかハードルが高いですね。しかし今はYouTubeでの生中継も一般的になっているので、私もそちらをちょっと遅れて見てみました。

NASAや昨日NASDAQに上場したSpaceXの打ち上げ実況などと比べると、ロケット側からの映像がないところが残念ながら見劣りのするところですし、SpaceXの場合はブースターロケットが帰ってきて着陸するところまでが一連のショーのようになっているところがありますが、それでもJAXAもこうしたプレゼンテーションによって世の中の理解を得ることが重要と理解しているようです。

私がこの映像を見ていて印象的だったのは、ロケットのエンジンからの噴射がこれまでに見たロケットのものと比べてとてもきれいだということです。無色に近い淡い青色ほぼ一色になっていて、これは液体水素と液体酸素を使うLE-9エンジンらしい炎で、完全燃焼すれば水しか排出されないという環境にも優しいエンジンならではのものでしょう。こうした堅実な設計思想には、いかにも日本らしさを感じます。一方、SpaceXのStarshipの打ち上げも見てみましたが、Raptorエンジンを33機も搭載して、いくつか故障しても問題なく飛行できるという、まったく考え方の違う、合理的な選択をしています。実際に33機のうちの1機は途中で止まってしまっていましたが、やはり何事もなかったようです。

前回の8号機の打ち上げが失敗してから半年、関係者の皆さんは相当苦しい時間を過ごされたのではないかと思いますが、今回の成功で一息つかれているでしょうか。私には到底このプレッシャーに耐えることはできませんね。なお、今回の打ち上げにあたってJAXAからプレスキット(PDF)が公開されていますが、約200ページもある読み応えのあるものになっているので、興味のある方は一読してみるといいのではないでしょうか。