発煙するモバイルバッテリー

6月15日、朝の通勤時間帯の東急東横線の車内で乗客が持っていたモバイルバッテリーが発煙し、一時全線で運転を見合わせるという事態があったとのことです。これによるけが人などはないとのことですが、復旧までに1時間近い時間がかかったようなので、多くの人が影響を受けたようです。

モバイルバッテリーの発煙事故は近頃よく聞くようになり、飛行機の機内への持ち込みの制限も最近強化されたりしていますが、電車の車内での事故も頻発するようになってきているため、今回の事態を受けて東急電鉄からは以下のような「モバイルバッテリーによる充電についてのお願い」が出ています。

モバイルバッテリーによる充電中の発火が発生しています。車内での充電はお控えくださいますようお願いいたします。

また、落下などによる衝撃に十分ご注意いただき、発火や発煙を見かけた際は、落ち着いて安全確保のうえ、すみやかに係員へお知らせください。

後段はともかく、前段の「車内での充電はお控えくださいますよう」というのはなかなか厳しいように思えます。飛行機の機内でもモバイルバッテリー自体や、モバイルバッテリーからの充電はできないようになりましたが、万一発火した際に逃げ出すことのできない飛行機と比べれば、電車ではまだ緊急停止して脱出できないこともなく、飛行機よりはまだ逃げ場がありそうな気がします。とはいえ、このところ頻発する発煙事故の状況も考えると、そうも言っていられなくなってきているのかもしれません。

そもそも、モバイルバッテリーにはかなりの密度でエネルギーが蓄えられているので、本来は気軽に持ち運ぶのも危険なのかもしれません。また、以前は粗悪な製品だけが発煙発火のリスクがあると思われがちでしたが、有名ブランドの製品でも製造工程に何らかの瑕疵が見つかることがあり、そのリスクはゼロではなく、大量に出回っている分、可能性は高まってしまっているとも言えそうです。

私もいくつかのモバイルバッテリーを持っていて、私なりに状況に応じて使い分けているのですが、改めて考えると私がこれまでに購入したものは全てAnkerの製品でした。Ankerの品質は信頼していますが、それでも過去には発煙事故が起こっているようです。自分がその当事者にならないことを願いつつ、取り扱いには十分注意したいと思います。