その昔、2ちゃんねるという匿名掲示板サイトが賑やかだった頃、Wikipediaによると2002年から2003年にかけてのことですが、2ちゃんねるのスレッドでビットマップフォントをコツコツと数文字ずつ制作している人がいました。私はリアルタイムにこのスレッドを追っていたのですが、わずか12ピクセル四方のドットでJIS第1第2水準の7000文字ほどの漢字を表現してしまう見事な作業で、M+ BITMAP FONTSとして完成したときには私も嬉しく感じたものです。
その後、アウトラインフォントであるM+ OUTLINE FONTSも制作が始められましたが、やはりビットマップフォントに比べて格段に手間がかかるものなので、文字を揃えるには長い時間がかかったようです。しかし、Googleの協力も得て完成した後は、フリーフォントの代表的存在として、また様々な派生フォントを生んで広く使われるようになりました。
そしてこの度、M+ FONTSの新しいフォント「M PLUS U」が公開され、Google FontsやGitHubからダウンロードできるようになっています。このフォントはユニバーサルデザインフォント(UDフォント)となっており、文字がはっきりと識別しやすく、かな文字が大きく、濁点や半濁点はさらに特徴的に大きくなっています。結果としてとても可愛らしいフォントになっているのですが、私はかなり気に入ったので、Stylusも使ってウェブブラウザのフォントをこれに変えてしまいました。フォントのウェイト(線の太さ)がThinからBlackまで7段階揃っているのも良いです。
しかし残念なのは、このM PLUS Uも自宅のMacで使っているときにはまったく不満がないのですが、仕事用のWindows PCに入れて使うと特にThinからLightあたりまでの細いウェイトでは文字がかすれてしまい、また太いウェイトの文字も丸みが美しくないのです。Windowsのフォントレンダリングも以前より良くなったと思っていたのですが、やはりまだまだMacには遠く及ばないのでしょうか。少なくともM PLUS Uとの組み合わせでは、Macのほうが遥かに美しく表示されます。

