King of PopことMichael Jacksonの突然の死が報じられたのはもう今からおよそ17年も前、2009年のことでした。日頃彼の音楽には私も親しんでいたので、これは大きな衝撃でした。この時Michaelは50歳でしたが、私もいつの間にか追い越してしまいました。
そのMichaelの伝記映画として、Jackson 5/Jacksonsのリードボーカルとして活躍する彼の幼少期から、ソロデビューしてトップスターとなるまでを描いた「Michael/マイケル」が先週から公開されていたので、遅ればせながら観に行ってきました。今回もIMAX Laserでの体験です。
あのMichaelを誰が演じるのかというのは最も気になるところですが、Michaelの実の甥にあたる、Jermaine Jacksonの息子であるJaafar Jacksonは、まるでそこに本人がいるかのように演じ切っていました。なんとなく本物には及ばない気はしたものの、ダンスのキレも良く、素晴らしかったと思います。また、幼少期のMichaelを演じたのはJuliano Valdiという子役ですが、彼の演技もなかなかのものだったのではないでしょうか。
撮影にはJacksonファミリーが実際に生活していたHayvenhurstの邸宅も使われたとのことで、さすがにCGのようですが、キリンがその庭を闊歩する様子には驚きました。また、ロバやチンパンジーのBubblesと共に暮らしていたエピソードは、彼の人となりや心情を効果的に描いていたように思います。
物語としては意外な展開で引っ張るタイプではなく、厳しく独裁的な父親との確執のようなものがあるくらいですが、彼の音楽を時系列に沿って色々聴くことができただけでもいい時間でした。映画館の、それもIMAXのいい音響で、あれだけの大音量でMichaelの楽曲を聴ける機会はなかなかありません。それだけでもMichaelファンとしては見ておくべき作品と言えるのではないでしょうか。
なお、すでに続編の製作が伝えられているようですが、実は私がMichaelをよく知っているのはちょうど本作で描かれているアルバム「BAD」までで、このあとNeverland Ranchに移ってからはどういう生涯を送ったのかよくわかっていなかったりします。しかし、その後複数の訴訟があり、結果的に無罪とはなりましたが逮捕・刑事裁判なども経験することとなり、辛く厳しいものだったのではないかと思います。映画でもそれらを避けて通ることはできないでしょうから、本作とはだいぶ後味の違うものになりそうで、私は今から見ることにあまり前向きな気持ちになれません。

