引退する新幹線と新たな企画

今日が何か特別な日なのか知りませんが、新幹線に関わる2つの発表がありました。

まず1つ目はJR西日本から、500系新幹線とドクターイエローの引退(PDF)についてです。どちらも2027年頃に引退することはすでに明らかにされていましたが、その具体的な時期が決定され、その引退に向けての各種プロモーション企画や記念品の発売が合わせて発表されました。

500系新幹線はJR西日本が高速運転のために1996年から1998年にかけて製造したもので、山陽新幹線区間では300km/hで運転されました。しかし、空力性能を追求するあまり客席数を減らすこととなってしまい、その後N700系が登場したことで2010年をもって「のぞみ」としての運転を終え、8両編成に改造されて「こだま」として運用されることとなってしまいました。わずか10年余りで主役の座を降りることになってしまったというのは不遇としか言いようがありません。しかし、性能をそのまま形にしたような独特の姿は未来的で、今見てもまったく色褪せていない、というのは言い過ぎでしょうか。

ドクターイエローの正式名称は新幹線電気軌道総合試験車というそうですが、その黄色い車体は見ると幸せになれるなどと言われています。私は新幹線の線路近くを歩くことが少なくないので、時折見かけていてそれほど珍しくもないのですが、それでも見つけると「おっ」とは思いますね。老朽化による引退ということですが、先んじて引退させたJR東海では一般車両に検測機能を搭載して置き換えているとのことなので、JR西日本でも同様となるのでしょうか。味気ないようではありますが、そのほうがはるかに効率的でしょうね。

もう一つの発表は、JR東海による「東海道ルミエールエクスプレス」(PDF)なる特別列車の運行です。これは要するに夜行新幹線のようなものなのですが、深夜は運行できない新幹線なので、夜10時に東京駅を出発して品川、新横浜に停車した後岐阜羽島まで移動し、そこで朝6時頃までしばらく停車して、6時44分に京都、6時59分に新大阪に到着するということになっています。

これは新幹線の車内で寝ること自体を楽しむ企画なのだと思いますが、旅行代金は15000円を予定しているということなので普通ののぞみよりもちょっと高いくらいでしょうか。9時間もかかるなら新幹線である必要はないようにも思えますが、東京から大阪まで直行できる在来線列車はありませんし、新幹線なら座席がゆったりしているでしょう。夜行バスよりちょっと高いですが、きっとこちらのほうが快適でしょう。しかし、防犯上の理由か、夜間も照明は点灯したままということなので、明るいと眠れないという人には厳しいですね。なお、この企画はとりあえず8月8日の1回限りのようで、評判次第では増えるかもしれませんが、気になる方はチェックしてみてください。