バレーボールネーションズリーグの予選ラウンドもいよいよ最終日となりました。男子日本代表チームが大会史上初の開幕11連勝という快挙で、すでに予選ラウンド1位通過でマカオで行われる決勝ラウンドへの進出を決めています。予選最終アルゼンチン戦は勝っても負けても予選順位には影響しないので、ベストメンバーで臨む必要はないと思いますが、それでもこのまま快進撃を続けて全勝で終えることになるのかどうかは、世界中のバレーボールファンも注目しているのではないでしょうか。

そんな中、私の妻は高橋藍選手のファンで男子日本代表を追いかけていて、10戦目のベルギーとの対戦も観戦しに行っていたのですが、私も世界のバレーボールのレベルというものを生で見てみたいと思ったので、妻にはそのまま大阪に1泊してもらい、翌日の海外戦を私も一緒に観に行ってきました。日本代表戦はチケットを取るのも大変なのですが、海外チーム同士の対戦は自由席でチケットも比較的取りやすく、価格もだいぶ抑えられているのです。しかし当日は全席完売とのことで、日本のバレーボール人気の高まりを実感しました。

観戦したのは午後1時開始のカナダ対キューバと、午後7時20分開始のアルゼンチン対イタリアの2試合です。この2試合の間が4時間ほど空いているので、当初は一度大阪市内に出て何か食べようかと言っていたのですが、当日はとても暑い日だったのでこのまま会場で休んでいようと、近くのコンビニで食料を調達して会場で食べて済ませてしまいました。多くの人が時間を持て余していたので、もう少し試合間隔を詰められなかったのか不思議でした。

カナダとキューバの対戦は、試合前の公式ウォームアップの時点からキューバの圧倒的なパワーが印象的でした。私が女子の試合を見慣れているので余計に強く感じたのだと思いますが、強烈なスパイクがコートに叩きつけられると、大きくバウンドして観客席へ飛び込んできたり、強くトップスピンのかかったサーブが大きく曲がっていて、これが世界のレベルかと興奮してしまいました。特に私たちはエンド側のスタンド席の前から10列目あたりに座ることができたので、スパイクやサーブの迫力を直に体験することができて良かったです。

試合は終始キューバが押し込むような展開で、結果も3-0でキューバのストレート勝ちとなってしまいました。なお、キューバという国自体は日本ではあまり馴染みのない国なのかと思っていましたが、キューバ出身のSVリーグ選手がいるということで、応援する人が多いようでした。特にまさしく会場のAsueアリーナ大阪をホームコートとしている地元大阪ブルテオンで活躍しているミゲル・ロペス選手は人気が高く、大きな声援が送られていました。一方、カナダのジャクソン・ハウ選手もそのイケメンぶりで人気があるようで、敗戦チームであるにもかかわらず観客投票でMVPに選出されてインタビューを受けていました。

第2試合のアルゼンチンとイタリアの対戦は、世界ランクでも今大会の成績でもイタリアが格上と言っていい、というよりイタリアチームは実力的に世界最高と評されているので、一方的な試合になってしまうのかと思いましたが、セットカウントこそ3-0とはなりましたが、どのセットもイタリアが圧倒するというようなことはなく終盤まで拮抗していたように思います。しかし20点以降で確実に勝負を決めていくところが、さすがイタリアという巧さを感じるところでした。対するアルゼンチンの方はディフェンスの固さが印象的で、長いラリーが続くシーンが何度も見られて盛り上がりました。

こちらの対戦で私が注目していたのはイタリアのリベロ、ファビオ・バラーゾ選手でした。身長は178cmもあるのに周りの選手と比べると小柄に見えてしまうのですが、スラっとした印象の人が多いバレーボール選手には珍しい、見るからにマッチョな体型がウォーミングアップの時点から印象的で目が離せませんでした。しかしその筋力をフルに使って、縦横に素早く走ってボールに回り込み、素晴らしいセーブを連発していました。これまでに世界選手権等でベストリベロを何度も受賞しているベテランのようなので、今さらかもしれませんが私も今後注目したいと思いました。

ということで、これまで男子バレーボールにはそれほど関心のなかった私ですが、今回の観戦は非常に楽しむことができました。一緒に見た妻も前日の日本代表戦よりも面白かったかもしれないと言っていたほどですが、どちらが勝っても負けても気にならず、ストレスを一切感じずに楽しめるというのもいいのかもしれません。今回はなかなか貴重な機会で、次はいつ同じようなことがあるのかわかりませんが、その機会があればぜひまた実地で観戦したいと思います。